目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

思い出の星巡り

レニィアーゼ

[レニィアーゼ]

キャラID
: ME080-280
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 133

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

レニィアーゼの冒険日誌

2024-09-21 10:37:00.0 2024-09-21 10:43:45.0テーマ:その他

何かがある 2-3 そんなの絶望ではない


  列車から降り宿泊先を探している

町中

「はやく泊まる場所を探さないと
 寝る場所がない」
「宿泊って
 どうやればいいんだろうね?」

精神障害者で病院育ちの俺達は
その方法さえ知らない

「ホテルらしい場所に行って
 聞いてみればいいんじゃない?」
「そんな簡単なの?」

所持金を確認しようとして
バッグを探したら

「・・・」
「どうしたの?」
「・・・お金がない」
「え!」
「盗まれたのか!?」

    こんなに欲しかったわけじゃ
    ないんだ

「誰だ?」

その少年はシウスが持っていた
バッグを差し出した

「家が貧乏で食べる物さえ無いんだ
 でも そんな大金・・怖くて」
「それで返しに来たのね」
「せめて10日 暮らせるほどの
 お金を恵んでくれないか!?」
「働けばいいんじゃないか?」
「・・・まだ そんな歳じゃない
 13歳なんだ」

見た目には大人に見える

「・・・どう生きればいいか
 わからなくて」

その少年の両手を握り
諭すように言うリリア


     そんなの絶望ではない


「え?」
「私は

 
     どう死のうか考えている



「どういうこと?」
「私 余命1年なの」
「・・・え」
「貴方は
 どう生きようか考えられるんでしょ?
 だったら
 そんなの絶望ではない」

     君は健康なんだろ?

「俺達は どちらも
 精神障害者だ
 身体が おかしなことになっている」
「貴方は貧困以外は健康
 身体が おかしいわけじゃないでしょ?
 だったら少し我慢すれば」
「これ以上 我慢できないよ!」

     死にたいか?

「・・・」
「死んで楽になりたいか?」
「・・・」
「生きられる お前が
 もう死ぬしかないリリアに
 申し訳ないと思わないか?」
「・・・でも」
「死ぬくらいだったら
 誰に迷惑かけてもいい
 歳を ごまかして働けばいい」
「シウス?」
「死を選ぶくらいなら
 そのくらいしてみれば
 どうだ?」
「・・・そうだね
 父さんが精神障害者なんだけど
 その父さんのためにも
 稼がないといけないね」
「その父さんって

   障害基礎年金に入ってるの?

「え?」

その少年の家に連れて行ってもらった
アパートの一室
父親は介護しなければ
暮らしができないほどだった

シウスたちは すぐに
障害基礎年金を受け取れる
手続きをした

「他にも貧困家庭をサポートしてくれる
 団体もあるだろう」
「・・・ありがとう
 そこまでしてくれて」
「今夜 泊めてくれれば
 それでいいから」
「ちゃっかりしてるなリリア?」
「ねえ
 本当に1年で死んじゃうの?」

その答えにリリアは
こう答えた


     死ぬよ


「・・・」

リリアは自分の人生を語りだす

「私は産まれてから精神障害者
 学校すら行けなかった
 毎日 身体がおかしくて
 苦しくて
 そして今では余命1年」
「・・・僕は学校には通えている」
「じゃあ絶望ではないね
 私は学校に通える体力さえ
 なかったもの」
「手続きが通れば お金が入る」
「・・・うん
 絶望ではなかった」
「生きて
 貴方は生きられるのだから
 貴方は健康なんだから
 これからがあるのだから
 だから生きて」
「・・・ありがとう」

今夜は その少年のアパートで宿泊し
朝 泊めてもらったお礼をし
そこを後にした

「あの子が
 うらやましい
 まだ生きられるのだから」
「そんなの絶望ではない・・・か
 ぜんぜん絶望ではないな
 俺達の味わってきた
 苦しみに比べれば」
「生きられるって良いね」
「じゃあリリアは
 最高な死に方をしようか」
「それって なに?」
「思わず微笑んでしまうような
 幸せで満ち溢れた死に方だよ」
「なにそれ
 最高じゃない
 それを させてくれるのシウス?」
「あぁ させてやる」
「期待している」

少年は生きられる
これからがある

それと比べれば
リリアは
どう幸せに死ねるか探している

思わず涙を流しそうになった
リリアに気付かれないように
流れそうになった涙を我慢した

いいね! 4 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる