レニィアーゼの冒険日誌

陽キャの精神障害者



　　　病院を行き来する
　　　健常者を見つめるシウス


シウス「・・・」

シウス「・・・なんで


　　　　　　・・・こんなに
　　　　　　・・・ちがうんだよ

　　　　　　同じ人間なのに
　　　　　　なんで
　　　　　　お前らは健常者で！
　　　　　　俺は精神障害者なんだよ！！


シウス「・・・なんで


　　　　　　　・・・同じ人間なのに

　　　　　　　・・・同じ人間なのに！！



シウス「・・・なんで


　　　　　　　・・・こんなに

　　　　　　　・・・ちがうんだよ



シウス「・・・」



精神神経科病連

人気のない
いつもの病院のフロア


　　　　　シウスさんは

　　　　　陽キャの精神障害者ですよ？


シウス「え！！」

リリア「そして
　　　　私も陽キャの精神障害者」

シウス「俺みたいな性格の
　　　　陽キャの精神障害者が
　　　　居るわけねえだろ！！」

シウス「・・・？」

シウス「・・・陽キャの
　　　　・・・精神障害者なんて
　　　　・・・居るのか？」


　　　　　　シウスを指さす
　　　　　　リリア



シウス「どういうこと！？」

リリア「・・・だって


　　　　　　　　生きてるじゃないですか～♪

　　　　　　　　何十年も　こんな

　　　　　　　　生き地獄にあってるのに～♪


リリア「私たちの精神障害の症状って
　　　　健常者が一瞬でも味わったら
　　　　怯えて逃げ出すくらいの
　　　　レベルですよ？」

リリア「そんなのが死ぬまで続くと
　　　　考えたら
　　　　命を絶つのを余裕で
　　　　考えるほどです」

リリア「でも　生きて居るので
　　　　よほどの〇Ｍか
　　　　天性の陽キャですよ？」

シウス「・・・そういう
　　　　考え方もあるのか」

シウス「・・・」

リリア「どうしましたか？」

シウス「・・・俺って


　　　　　　　・・・ド〇だったのか



リリア「（・・・あ
　　　　　・・・そうなりましたか）」

シウス「・・・俺
　　　　〇Ｍだから
　　　　こんなひどい
　　　　精神障害でも
　　　　・・・生きてこれたんだ」

リリア「・・・」

リリア「ド〇の貴方であっても
　　　　私なら受け入れてあげますよ？



　　　　　　　・・・むしろ

　　　　　　　・・・そっちの方が

　　　　　　　・・・ありがたい



シウス「・・・え？」

リリア「（・・・あ・・声が）」

シウス「・・・リリア？
　　　　・・・今なんて？」

リリア「せっかくお互い
　　　　陽キャの精神障害者同士
　　　　なのですから
　　　　陽キャらしい
　　　　会話をしませんか？」

シウス「・・・お・・おぅ」

リリア「じゃあ
　　　　私から話しますね？
　　　　よく
　　　　マンガやアニメやドラマだと


　　　　　　死んだ方が
　　　　　　楽になれると言いますが
　　　　　　本当に
　　　　　　そうだと思いますか～♪？



シウス「・・・


　　　　　　　どこが陽キャの

　　　　　　　会話だよ！！