ツナグ~?
起きて~?
ツナグの部屋
私の朝は
幼馴染のツナグを
起こす事から始まる
ユリ「今朝もツナグを
起こしてくれてありがとう」
「もう子供の頃からの
日課ですから」
・・・こんなに早く
起きなきゃダメ?
「ダメ~」
そう
私はいつも
あり得ないくらい
朝早くに
ツナグを起こす
通学路
ツナグと
どのくらいの数を
一緒に歩いただろう?
幼稚園
小学校
中学校
そして高校
いつも私は
ツナグと一緒に通った
ツナグの
となりに居たいから
でも まだ
私の この手は
ツナグと繋いだ事はない
いざとなったら
恥ずかしい
神社
学校が始まるのは
1時間後
あり得ないほど早く
ツナグを起こすのは
ここでツナグと
で?
今日はどんな
ムチャ振りをするの?
「ムチャ振りとは
失礼な」
気分次第で
いま この場で
カナデの創った曲に
歌詞を合わせろってのが
ムチャ振りじゃなくて
何て言うの?
「なんでも
合わせられるのが
天才だよね~」
私は
ヴァイオリンを
構えて奏でる
その奏でに
ツナグの歌声と歌詞が乗る
私の曲に
ツナグの歌声が
私のメロディーに
ツナグの歌詞が
手を繋いでいる
登校している時は
繋げないのにね
こうやって
朝早く人気の居ない
神社で
セッションする
これが
ツナグと私の
小学3年生からの
日課だ
良い感じになって
きたんじゃないかな?
「でも
完成度はもっと
上げたいんだよね」
ラストは
カナデの初めて創った
歌詞の曲だもんな
歌詞を書きたくて
ツナグに
歌詞を書くコツを学んだ
ハッキリ言って
まったく参考に
ならなかった
なんて言うの
勝手に頭に
閃くって言うかさ
ノートに
筆を走らせているだけで
勝手に言葉が思い付いて
気が付けば
それが歌詞になってるだろ?
「・・・意味わかんない」
なるほど
これが天才ってやつか
私が
作曲している時の
感覚に似ている
あまりにも
参考にならないので
私の
いま想ってる事を
歌詞にした
今週の土曜日
私たち二人は
街の
メインストリートで
路上ライヴをする
「いけない!
もう学校が始まる!!」
いつも
セッションに
夢中になって
時間を忘れて
ギリギリで
思い出して
なんとか学校に
間に合う
仕方ないんだよ?
「・・・だって
こうやって
君とセッションしている時
この時だけは
君と手を繋いでいる