なんとか
学校に間に合った
学校 教室
ユミ「いつも
ギリギリだね~
この前は
遅刻してたし」
友だちのユミが
そう言ってくる
さすがに
毎朝ツナグと
セッションしている事は
秘密にしている
クラスメイトに
いや
学校中で
何を言われるか
わからない
”ところで
いつもカナデは
マザル君と
一緒に居ない?
なんで
あんなに目立たない
ド陰キャと
この学校で
トップクラスの美人の
カナデが
仲良くしているの?”
ユミ「・・・あ」
「・・・貴女
いま 何て言った?」
”・・・え?”
「・・・校舎裏で
・・・待ち合わせしようか?」
”ひいいいいい!”
ユミ「(・・・相変わらず
マザル君に悪口を言った
人間には容赦がない
普段は
おっとりしてて
とんでもない癒しを
放っている存在なのに)」
私は
どうやら男の子に
すごい人気があるらしい
美人の類いらしい
自分では
よく わからないのだけど
高校に入って
一か月くらいなのに
私に告白して来た
男の子は
10人を超える
私のどこが
そんなに良いのだろうか?
でも
どんなに告白されても
例え
あり得ないほどの
イケメンから告白されても
私は断るしかない
もう
生きて居る時間の数くらい
一緒に居て
好きな人が居るのだから
「(・・・チラ)」
横目で
どうしてもツナグを
追ってしまう
気になって気になって
仕方がない
私にはツナグが
居てくれるのが当たり前で
私の人生
ツナグと居なかった
時間の方が少ない
一緒に居ると
あまりにも楽過ぎて
安心して
私と言う性格を
100%出せる
どうしてだろう?
君と居ると
こんなにも楽しい
私たちが
5歳のとき
君が あの日
テレビの歌番組を
一緒に見てる時
ヴァイオリンの奏でに
ツナグの思い付いた歌詞で
替え歌で
その曲を唄っていた
ツナグを見て
私は
ヴァイオリンで
奏でる事を選んだ
君のとなりで
奏でたいから
君の歌声に
私の曲を合わせたくて
君の歌詞に
私のメロディーを
乗せたくて
気が付けば私は
奏でる事を選んだ
この事は
ツナグに伝えていない
だって
本当の事を伝えたら
君の事が
好きだってバレてしまうから
お昼休み
ツナグと一緒に
音楽室でご飯を食べる
私の手作りのお弁当を
ツナグに渡す
いつも悪いな
「うん
だって~
私の創った料理で
ツナグの身体を育ててあげて
私好みにしたいから~
・・・
「って
言ったら
どうする?」
・・・怖い
「だよね~」
あながち
冗談ではないのが
自分でもドン引きしている
放課後 帰り道
君と手を繋ぎたいな
勇気を出して
繋ごうとするが
放課後も
路上ライヴのための
練習とわな~
「ひゃう!」
急に
喋りだしたので
びっくりした
うん?
どうした?
「・・・なんでもない」
「(・・・)」
「(・・・やっぱり
・・・君の手は
・・・遠い