週末 土曜日の
メインストリート
夜19時
ツナグと私は
ここで路上ライヴをする
私たちは
”欠けている”の
バンドメンバー
いくつもライヴをして
さすがに
人前で奏でることに
緊張しなくなった
でも
私は緊張している
私が
初めて書いた歌詞
それが原因だ
顔も知られるように
なったためか?
ゲリラライヴなのに
20人は集まっている
観客に挨拶して
曲を披露する
私が音を奏でる
その音に
ツナグが
歌声を響かせる
あぁ
これだよ
これこれ
これを
君とずっと
したくて
私は
奏でる事を選んだ
8曲
奏でて盛り上がる観客
そして
最後の曲
私が書いた歌詞
それを
これから披露する
・・・緊張が
・・・大きくなる
心臓がうるさい
・・・でも
それでわ
これでラスト曲です
新曲 聞いてください
「ずっと
君のとなりに居たくて」
音を奏でた
私の音に乗って
ツナグが唄う
私の書いた歌詞を
ツナグが唄ってくれてる
切なく
それでいて明るく
心に届きますように
そう願いを込めて
訴えるようなバラード
産まれた時から一緒で
同じ時を過ごして共に生きて
気が付けば ずっと
君のとなりに居た
君の歌声に魅かれ
君の歌詞に心奪われ
気が付けば私は奏でていた
君の歌に私の曲を重ねたくて
君のとなりで私は
君の歌声にメロディーを
重ねたくて
そうやって
音を合わせて
1つになるのが
うれしいんだ
君のせいだよ?
こんな私に
歌を魅せるから
いつもの朝
今日が始まる
何気なく
君と歩く通学路
君と手を繋いで
歩けたら良いのにな
そんな
勇気ありもしないのに
君と繋がりたくて
いつもの
人気の居ない神社で
君と音を奏でて
セッションをして
君の歌声に
私の曲を合わせるの
この時だけは
1つになれる
君の歌詞に
私のメロディーを
重ねるの
この時だけは
君と手を繋いでる
君と繋がっている
いつまでも
君のとなりに居たくて
「・・・帰りたくない」と
言葉にした
全部
私のワガママだけど
君と
そうなりたいんだ
だって
私の人生
君と居なかった
時の方が少ないんだよ?
もう
わかってしまったんだ
・・・君が居ないと
・・・ダメだって
君が唄うのなら
私は奏でるよ
そうやって
いつまでも
君のとなりで
音を重ねて居られたら
本当
私は
いつも
ウソをつく
だって
本当の事を言ったら
君の事が好きだって
バレてしまうから
いつまでも
そう願ってるよ?
君のとなりに居たいから
だから
君は歌を唄って
君のとなりで奏でたいから
さあ 始めよう?
私たちのストーリーを
唄い終わって
奏で終わって
盛り上がるどころか
観客は
黙り込んでしまった
その中で
ひとりの少女が
ツナグに話しかける
”その歌詞を書いた人は
となりで奏でてる
お姉ちゃん?”
そうだよ
よく わかったね
ツナグが
そう応えると
少女はツナグに言う
”・・・
・・・もしかして
・・・気づいてないの?