ちょっと面貸せや?
・・・
ヴェル「校舎裏に来い」
・・・僕は
・・・ヤキを入れられるの?
ヴェル「・・・なんで
・・・そうなる?」
とにかく来てくれ
学校 校舎裏
二人で座り込んで
話し出すヴェル
ヴェル「リエがさ
元気に
なったんだよ
まるで
健常者のように
え?
ヴェル「皆で
セッションした
あの日から
リエは
元気になって
1日中
キーボードで
音を
彩っている
また
皆とセッションしたくて
”次は いつできる?”と
俺に
何度も聞いてくる」
そっか
よかった
ヴェル「あの時
精神障害者で
悲しい境遇に居る
リエが
どう感じてると思う?
そう
リエに聞かれて
お前が創った歌詞
あれが
相当うれしかったようだ」
ツナグに向き直り
頭を下げる
ヴェル「・・・ありがとう
・・・ツナグ」
僕は
頼まれたから
歌詞にしただけで
壊れて居て良かった
・・・
ヴェル「そう
思わせてくれたことが
これ以上に無い
幸せだと言っていた
壊れて居て良かった
そうじゃないと
出逢えなかった
この事に
心から感謝しよう
ヴェル「特に
ここの歌詞に
心が救われたらしい
今でも家で
キーボードで
曲を彩りながら
この歌詞の
歌を唄っているよ」
本当は
怖かったんだ
壊れて居て良かった
もしかしたら
怒るかもしれないし
ヴェル「でも
リエの事を想って
創ってくれた
歌詞なんだろ?」
もし
リエルさんが
そう
思ってくれたら
救いに
なるかな?って
そう
願いを込めて
書いた歌詞だよ
ヴェル「・・・
やっぱ
お前って
良い奴だな
ヴェル「クラスで
ド陰キャしてるのが
もったいないぜ?」
仕方ないだろ?
カナデみたいに
誰とでも
仲良く
なれないんだから
ヴェル「ツナグ?
俺にできることなら
なんでも言ってくれ?
ヴェル?
ヴェル「俺の大切な幼馴染を
お前が救ってくれた
”生きてて良かった”って
思わせてくれた
このことに
心から感謝したい」
もしかして
ヴェルが
ギターを弾くように
なったのって
ヴェル「正直
楽器なら
なんでも良かった
いつも独りで
何もやる事も
できる事もなく
キーボードを
弾きながら
”僕には
こんなことくらいしか
できないから”
そう言って
いつも寂しそうに笑う
リエを
元気づけたくて」
回想 10年前
リエルの豪邸 地下室
目の前にある
リエの家にあった
ギターを手に取った
ヴェル「なあリエ?
これを
鳴らしてみていいか?