え~っと ここは?
精神障害者病連 別室
シェリ「看護師長にお願いして
30分
この部屋を借りました」
「それで
何をするの?」
シェリ「貴女の
肌質を確かめさせてね」
「え?」
シェリ「フムフム」
「・・・」
シェリ「そんなに
怯えなくても大丈夫よ?
ナウは貴女に
”あの時の自分”を
重ねてるだけ」
「どういう事?」
シェリ「長い話になるけど?」
「お願いします」
ナウとわね
隣に住む子供
私の事を姉のように
慕ってくれるの
いつも
私の後を
追いかけて来るものだから
一緒に遊んでたの
そうやって
十数年も
一緒に過ごしてる内
情が湧いてね
もう
居てくれる事が
当たり前になっていた
ナウは
とても美しいの
外見も
心の美しさも
表情も仕草も
瞳の輝きも
全部
私を夢中にさせるの
私には
この子が必要だと感じた
そんな
ある日のことね
ナウが
精神障害者に
なってしまった
そう聞いて
取り乱しながらも
病院に
駆け付けた時には
シェリ「ナウ!?」
ナウは
我を忘れて
おかしくなって
言葉にもならない声で
狂気を叫んで居た
シェリ「・・・」
私は
逃げてしまったの
仕事に逃げて
必死で
変わり果てたナウを
忘れようとした
そんな自分を恥じてね
あの時の100日後
ちょうど
仕事も一段落したし
ナウを
お見舞いに行ったの
シェリ「ナウ?
体調はどう?
・・・・・・
・・・ナウ?
・・・
そこには
髪の毛はボサボサ
顔はヒゲだらけ
シャツはよれよれ
生気の欠片もなくてね
ナウの両親から
聞いた話だと
精神障害がひどくて
自力で
身だしなみも
できないほどだった
シェリ「ナウ!?」
力いっぱい
ナウを抱きしめた
もう一生
食べていける
お金は稼いだし
シェリ「ごめんねナウ!
今日からは
私がずっと
傍に居てあげるからね!!」
回想 終了
シェリ「精神障害者になる前の
美しいナウを見たかった」
ちょうど
トップモデルの
メイクの仕事で
経験をたくさん積んだからね
私が
身なりとか
お世話をすれば
美しいままの
ナウで居られる」
「ナウの
使用人か
何かなの?」
シェリ「そんなんじゃないわ
給料なんて要らないって
言ってるのにね
それじゃ悪いからと
生活に必要な物を
送ってくるけどね
ナウの両親わ」
「なぜ?
仕事にも誇りを
持っていたのでしょ?
全部 捨ててまで
なぜ そこまで?」
シェリ「・・・
ナウを
愛しているからよ?
「・・・愛」
シェリ「だってさ
こんなに
美しい殿方を
常日頃
お世話してあげることで
私好みにできるのよ?
「・・・え」
シェリ「だったらさ
するしかないじゃない?