それじゃあ
音を合わせようか
地下室
シアン「好きなように
音を奏でろよ?
それで
見定めてやるからさ」
ヴェル「だから
てめえ何様だ?」
リエル「まあまあ ヴェル」
・・・大丈夫なのか
音を鳴らしだす5人
ヴェルが
ギターを鳴らし
リエルが
キーボードで彩り
ツナグが
歌を唄う
それに合わせて
ティアが
ドラムで
皆の音を支える
シアン「・・・」
ベースの音を止めた
ヴェル「おい?」
リエル「シアンさん?」
シアン「・・・てめえらよ?
本格的に
音を合わせるのは
初めてか?
ヴェル
リエル「・・・」
シアン「ツナグ!
てめえは
良い声を持ってるよ!
だけど
皆の音に溶け込める
技量がねえ!!
ギター野郎!
「俺が俺が」って
主張してねえで
少しは調和を考えろや!?
そこの美人!
お前は
音を合わせて
溶け込ませるのは
天才的だよ!
でも
なんの個性もねえ!!」
・・・・・・・
シアンの的確な発言に
怒声に静まり返る
シアン「ネア!
よくもこんな
クソ素人共を
紹介してくれたな!?」
ネア「・・・」
シアン「だんまりかよ!
帰るぞティア!
来るだけ時間の
ムダだったわ!!」
みんな?
もう1回
音を奏でて?
いつものように
シアン「あ?」
「シアン ティア?
あなた達もよ?」
シアン「こんな
素人共に
合わせなきゃ
いけねえのかよ!?」
「・・・
合わせなくていい
シアン「は?」
「シアンも
好きなように
奏でなさい?
シアン「さっきは
俺とティアが
自分を殺して
合わせてやったから
なんとか形になってたんだよ!」
「・・・
試してみたら?
シアン「(なんなんだ この女)
わかったよ」
5人が
好きなように
音を奏でる
シアン「(・・・おい
さっきより音が
バラバラじゃねえか)」
・・・え
・・・これは
ヴァイオリンの旋律?
「・・・
優雅に
美しく
繊細に
そして
導いてくれるような
迷っていた音たちが
道を教えてあげたように
正しい方向へ向かって行く
シアン「・・・
あの
溶け込めなかった
ヴォーカルも
自分しか主張しない
ギターも
なんの個性が
なかった
キーボードも
おい?
お前までかよティア?
そんなに
楽しく自由に
好きなように
ドラムを
叩きやがって?
お前は
調和を重要視する
やつだっただろ?
そんな お前
初めて見たぞ
シアン「全部
この女の
ヴァイオリンの
旋律が
ツナイでやがる!!
こんな
個性ばかりの音たちを
シアン「・・・
カナデの
ウデをつかんだ
「なに?」
シアン「・・・お前さ?
こんな
ちっぽけな
お遊びバンドで
何してんだよ?