お前さ?
こんな
ちっぽけな
お遊びバンドで
何してんだよ?
リエル邸 地下室
「え?」
シアン「ネア?
カナデが
レア・シーンに
入りたいと言ったら
どうする?」
ネア「・・・
大歓迎だけど?
ネア「むしろ
毎朝ツナグとカナデの
セッションを聴きに行くの
カナデ勧誘目的だし
バラドからも
”連れて来い”って
言われてるのよね」
・・・え?
シアン「お前の
ヴァイオリンは
平気で数百億と
稼げる力があるんだよ!
レア・シーンだけじゃない!
どこのトップバンドだって
お前の
ヴァイオリンは欲しがる!!
何してんだよ
こんなバンドで?
ヴェル
リエル「・・・」
・・・
「私は
このバンドが
”欠けている”が好きなの
シアン「あ?」
「こんな言い方
したくないけどね
ヴェルの
自分しか主張しない
ギターも
リエルの
個性が無い
キーボードも
ツナグの
皆の音に
溶け込めない
ヴォーカルも
「全部
私の
ヴァイオリンを
育ててくれるの
シアン「・・・」
「皆のね
ヴェルの個性を
最大限出させて
私の音で
リエルに個性を出させて
ツナグの歌声を
私の音で調和すれば
「最高な物に
ならない?」
シアン「・・・」
シアン「確かに
そうなれば
ヴェルの
最高の武器を活かせ
リエルの
天才的な調和力に
色が付き
ツナグの
素晴らしい歌声が
良い方向に向けば
シアン「・・・
おもしれー
バンドになるな
シアン「調和を
重要視してた
ティア君も
好きなように
ドラムを
叩いてくれてるし」
ティア「いや!
そんなつもりじゃ!」
「それにね
私は
ツナグが唄うから
私は奏でるの
・・・カナデ!?
「10年前
ツナグの歌声に
心が魅かれ
ツナグの歌詞に
心が奪われた
だから
私は
奏でることを
選んだ
・・・え
回想
そういえば
なんでカナデは
奏でる事を
選んだんだ?
「・・・
カナデって
名前だから
奏でる事を
選んだんだよ?
回想 終了
・・・あの時のは?
「本当
私は
いつも
ウソをつく
だって
本当の事
伝えたら
君の事が
好きだって
バレてしまうから
・・・カナデ
「あ~あ
ずっと
ウソをついて
きたのになぁ」
「だからね
シアン?
そうやって
私は もう
10年以上
ツナグの歌声に
私の曲を乗せて
ツナグの歌詞に
私のメロディーを
奏でて
もう
ツナグじゃないと
ダメなんだ
シアン「・・・」
「だから
私は きっと
この
”欠けている”の
バンドでしか
本当の実力は
出せないよ?」
シアン「・・・・・
・・・・・
・・・・・
おもしれー女
シアン「しかも
初対面の人間を
巻き込んで
想い人に
告白しやがって」
シアン「まあ
カナデが
皆の音を
導くなら
”欠けている”の
バンドも
一流になれるかもな