真っ暗だね
深夜25時 公園
この時間に
俺たちは出かける
精神障害者の
俺たちには
その症状が
弱くなった深夜に
運動するためだ
「なんか
悪い事してるみたいだね」
中学生が
こんな深夜にだもんな
「中学生では
ないでしょ?」
そうだったな
”学校に通えていたら”
中学生だったな
夜の21時から
頑張れば動ける身体
とても
歩いて学校にさえ
行けない
こんな身体で
学生なんてできず
「世界って残酷だよね
朝 昼 夜
その時間に
生きる人たちのために
創られている」
深夜にしか
行動できない
俺たちは
どうすれば
いいんだろうな
「ねえ?
やっぱり
私たちって
壊れてるね
「義務教育さえ
できないんだもん
いつも
寝たきりで
人とも関われない
本当
何のために
生きてるんだろうね
ミアス?
「・・・」
「・・・ねえ?
一度だけでいいから
キスしてみませんか?
え?
「この前
君を食べようと
した時には
全力で君に
拒否られたから」
・・・そりゃあ
・・・するだろ
「なんで?」
俺の事
好きではないんだろ?
「どうだろうね」
・・・え?
「とりあえず
キスでも
しませんか?
・・・
「きっとね
この機会を逃したら
一生 できないよ?
「君も私も」
「寝たきりで
ほぼ人と関われない
私たちが
できると思う?」
できそうにないな
「私も
どんなものなのか
興味はあるし
多分 今じゃないと
一生できない気がする」
キスできれば
誰でもいいのか?
「・・・
もう
うるさいから
黙ってて?
・・・え?
柔らかい感触が
唇に触れた
「・・・」
・・・ミアス?
「・・・なんて言うかさ
何を
話せばいいんだろうね
「・・・なんか
気まずいんだけど」
・・・ミアスが
そうしたんだろ?
「何か
喋ってよ?」
とりあえず
柔らかくて
プニプニしてて
気持ち良かった
「・・・そういうの
・・・言わないで」
・・・じゃあ
・・・何を話せと?
「とにかく
今夜だけだからね」
・・・あ・・あぁ
居心地の悪さに
耐えきれなくなって
公園を後にした
え?
手を
繋いできたミアス
「・・・
・・・手が
・・・冷たいから
「・・・別に
・・・意味はない」
・・・そ・・そうか
このまま
帰り道を歩いた