この国の
人気主義をぶっ壊す
そのための
ワン リアル アクションだ
放課後 帰り道
「たしかに
人気主義だと
実力が無い者でも
高みに行ける
バラドさんの
言いたい事も
理解はできるけど」
君が
カナデさんかい?
「え?」
モスワ「初めまして
私はこういう者だ
渡された名刺を
受け取ると
「・・・」
「ネアの
事務所の社長?」
先ほどまで居た
喫茶店
「また
戻って来ちゃった」
カナデたちを見て
ヒソヒソと
何かを言っている
「(今日はオジサンに
よく話しかけられるな
なんで周りの人たち
私たちを そんなに
見てるのかな?
あれ?
もしかして これが
ユミの言ってた
エンコーに見られてる?
さっきも
オジサン(バラド)と居たし)」
カナデさん?
「ひゃ
ひゃい!!」
ワスア「変な声が出てるが?」
「な
なんでもありません!!」
ワスア「ネアに
君たちのセッションの
動画を見せてもらった」
「あの時のですか?」
ワスア「エンタメとしては
超一級品 まるで
ドラマのようなリアルだ
これを
うまく利用すれば
プロになるのも
簡単だろう」
「(・・・ネア
勝手に話を進めてる~)」
ワスア「それで
”欠けている”のリーダー
カナデさんに
話があるのだが?」
「・・・えっと
リーダーでは
ありません
ワスア「え?」
「欠けているに
リーダーは居なくて」
ワスア「動画を見る限り
どう見ても
カナデさんが
リーダーにしか
見えないのだが?」
「欠けているは
皆で自由に楽しく
それが目的で
創ったバンドなので」
ワスア「つまり
プロには興味ないと?」
「はい」
ワスア「・・・
・・・もったいない
「え?」
ワスア「バンド全体で見たら
まだ歌も音も粗削りだが
一流の物になる
なにせ
”本物”が二人居る
音楽業界のトップを
走り続けられるだろう」
「買い被りです」
ワスア「カナデさんは
自覚した方が良い
君のヴァイオリンは
超一流の
国際コンクールで
優勝できても
おかしくない
「・・・え?」
ワスア「その
桁違いの調和力
どこのバンドも楽団も
欲しがる」
「・・・わ
私は趣味で
ヴァイオリンを
奏でてただけで」
ワスア「それでもいい
プロに
なってみないか?
「・・・」
ワスア「カナデさんと
欠けているなら可能だ」
「・・・」
帰り道
回想
バラド「ワン リアル アクションに
来てくれないか?
俺の叶えたい夢に
嬢ちゃんの調和力は
必要不可欠だ」
ワスア「プロになってみないか?
そうするのなら
”ワンモア事務所”は
全力でサポートする」
回想 終了
「・・・そう言われても
・・・どうしろと?
・・・どっちを選べと?」
「・・・」
「・・・私は
ツナグのとなりで
奏でたいだけなのに