良かったのですか?
カナデを行かせて?
リエル邸 地下室
・・・え?
ドラムを叩きながら
ティア「どう見ても
ツナグに止めて欲しそうな
表情をしてましたが?」
だって
ティアだって
参加してみたらって!
ティア「それを言ったのは
カナデが
あの表情をする前です
私だったら
気づいて止めてましたが?」
じゃあ
なんでティアが
止めなかったの!?
ティア「ツナグが
”行ってらっしゃい”と
言ってしまいましたからね」
・・・
ティア「あんなに
人の想いを語る
歌詞を書けるのに
女の子の想いには鈍感
よくそれで
ラヴソングが書けますね?」
(・・・めちゃくちゃ
・・・言われてる)
何を話してるの~?
リエル?
ティア「ツナグが
鈍感って話です」
リエル「まあ たしかにかも」
ヴェル「あれはないわなぁ」
・・・みんな
ティア「まあ
収穫はあると思いますよ?
本物の音に囲まれて
得難い体験から
学ぶものもあるでしょうし
あとは」
あとは?
ティア「・・・
本物の音の虜になって
二度と”欠けている”に
帰って来ない
可能性でしょうかね
土曜日 18時
「・・・」
シアン「ここが
ワン リアル アクションの
メンバーの待ち合わせ場所の
喫茶店か」
「・・・そうだね」
シアン「気乗りしないか?」
「わかるの?」
シアン「あの表情を見ればな」
「・・・」
シアン「まあ
止めて欲しかったのに
”行ってらっしゃい”だもんな」
「・・・そうなのよね」
シアン「やるって
言ってしまったのだから
もう戻れないぜ?」
「・・・わかってるよ」
喫茶店に入る
バラド「歓迎する
よく決心してくれた」
ネア「まさか
カナデが来るとは
思わなかったけどね」
「なんでネア?」
ネア「少年の隣で
奏でたかっただけの
女の子でしょ?」
「・・・するどい」
バラド「嬢ちゃん?
損はさせないさ
つかめる何かは
絶対にある」
ネア「バラド?
そういう問題じゃ
ないんだけどね~?」
シアン「そういえば
ザファイドってやつ
まだ来てないのか?」
ネア「まだよ
私も会ったことないのよね
バラドが認めたのだから
凄腕のギタリストなんだろうけど」
喫茶店の扉が開かれる
ザファ「・・・」
バラド「よく
来てくれたな
ザファイド?」
バラドの
目の前に迫り
バラド「どうした?」
ザファ「・・・
今からでも
辞退できないかな?