おい!
この奏で
どこのバンドだ!?
バンド喫茶
ザファ「いつもの実力の
2倍!いや3倍!?
ちがう!
それ以上を出せてる!!」
シアン「何だよ これ!
アガっちまうぜえ!!」
ネア「・・・ダメ
・・・いつもより
・・・声が出ちゃう!!」
「・・・これが
本物たちの
音の交わりなの!?
「・・・そして
それを束ねてるのは
私なの!?
バラド「・・・
・・・見えた
回想 10年前
あの子
最高だよな!!
俺
CD100枚買ったぜ!!
推しと
握手できるぜええ!!
バラド「・・・
アイドルの
特典が欲しくて
必要もないCDを
・・・100枚も買ったのか
バラド「・・・この国の人間たちは
音も歌声も
聴いちゃいねえ
バラド「いつから
こうなった?
いつから
人気があれば
クソみたいな
歌声と音で
満足
できるようになった?
こんな人気主義なら
実力はいらねえじゃねえか
バラド「・・・
本物を
聴かせてやりてぇえな
偽物しか知らない連中に
本物を聴かせてやりてぇ
バラド「本物を集めるのに
何年かかる?
何十年かかる?
そもそも
見つかるのか?
仮に
見つかったとしても
本物の音を
束ねられる天才が
存在するのか?」
バラド「・・・
・・・あきらめるしか
・・・ねえのか?
現在から一か月前
ライヴハウス ワッカ
ツナグたちが
ネアに誘われて
欠けているの
1部の連中と
共演したとき
「・・・
嬢ちゃんの
奏を聴いたときだ
バラド「・・・
居るじゃねえか!
桁違いの天才が!!
回想 終了
あの時だよ
俺の扉が開いてしまった
この
ヴァイオリンの旋律なら
本物共の音を
束ねることができる
それができるのなら!!
バラド「・・・
偽物しか知らねえ
哀れな連中に
本物の音を
魅せてやることができる!!
バラド「・・・ハハハ
夢は
これからだ!!
バラド「ネア!?」
ネア「続けるよ!!
きっと
こうやって生きる方が
苦しいのだろうな
賢い生き方ではない
みんな
少しでもイージーな
生き方を選んだだけ
器用に生きてるだけだ
なぜ
苦しむ方を選んだ?
自分に
そう問いかけても
それが俺らしいだろ?
何も
悲しむことではない
言ってやれ?
俺は特別なんだって
普通じゃ
満足できないタチだ
俺は それが良い