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むかしある男が、グレンでモンスターを狩っていました。
ところが手が滑って、持っていた武器を落としてしまいました。
男は困ってしまい、シクシク泣きました。
武器がないと、仕事が出来ないからです。
すると大地からすずねという神さまが出て来て、
ぴかぴかに光る金の短剣をを見せました。
「お前が落としたのは、この短剣か?」
「違います。わたしが落としたのは、
そんなに立派な武器でははありません」
すると神さまは、次に銀のスティックを出しました。
「では、このスティックか?」
「いいえ。そんなにきれいな武器でもありません」
「では、このひのきの棒か?」
神さまが3番目に見せたのは、使い古した汚い棒でした。
「そうです。そうです。拾って下さってありがとうございます」
「そうか、お前は正直な男だな」
神さまは感心して、金の短剣も銀のスティックも男にくれました。
喜んだ男がこの事を友だちに話すと、友だちはうらやましがって、
「おれもいい武器をもらってこよう」
と、さっそく汚い棒を持ってグレンへ出かけました。
そして、
「えいっ!」
と、わざと棒を捨てると、シクシクうそ泣きを始めました。
そこへ大地から神さまが出て来て、ぴかぴか光る金の短剣を見せました。
「お前が落としたのは、この短剣か?」
「そうです。そうです。金の短剣です。
その金の短剣を落としてしまったんです」
とたんに、神さまは目をつり上げて、
「このうそつきの欲張り者め!!」
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ちゅど~ん!