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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 131

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レオナルドの冒険日誌

2021-12-06 21:44:31.0 2021-12-07 00:46:33.0テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『幻列車の浪漫』その35

壮絶な面構えのマージンの頭上を、鋼鉄の剛腕が唸りを上げて通過する。

「皆を、返せッ!!」
マージンの言葉に勇気を貰い(ドルセリンチャージ)、ハクギンブレイブがドルセリオンブロスを駆り拳を振るい、その巨体の肩からはレオナルドにより無数の矢が絶え間無く放たれる。

「ドルセリオンブロスを操縦するハクギンブレイブを私が操縦する。これすなわち、もはや私がドルセリオンブロスのパイロットって寸法よ!!」
ヘルメットを脱いだハクギンブレイブの肩口に漂い、ドルセリオンブロスに掴まるハクギンブレイブよろしく、その頬をつねりあげているマユミ。

「そんなんで良かったのぉ!?」
随分と古典的な眠気への対抗手段に、著しくショックを受けるマージン。

その脇から今度は、海底離宮で散々お世話になった、樹木と煉瓦の四足龍が躍進する。
「えぐみマーク2!?そうかその手もあったか大棟梁!でも何だか小さいような…?さながら、えぐみレプリカってとこだな!」
歓声を上げながらも、巨体の起こす地面の振動に耐え切れずよろけたマージンを、ロマンが支え起こす。

「すまねぇ、みっともないトコ見せちまった。…最高にカッコ良かったぜ、マージン」
既にドルセリオンブロスという大質量を創りあげているロマン。
その上でのさらなる構築による過負荷で、耳やら鼻やらこめかみやら、至る所から血を噴きながらも、ロマンもマージンに負けじとその肩を担ぎ、並び立つ。

「ドルセリオンと違って隅から隅まで知り尽くしてる。やっぱり動きのキレが違うぜ!だいぶ小さくなっちまったのが残念だが…」
ロマンの言葉通り、ドルセリオンブロスと同じ位のサイズで顕現したえぐみレプリカは、ガメゴンロードの如く身軽に駆け、その口でギガントナイトメーアに噛みつくと、ゼロ距離から豪炎を放つ。

「さぁ、かましてやろうぜ!マージン!!」
威勢よく叫んだロマンだが、しかし、マージンからの返答はない。
もしや深い傷を負っているのか?
慌てて隣に目を向けると、呆けた表情で耳に手を添えロマンの方を見るマージンの顔がドアップになった。

「…今なんて?」
マージンが自身に炸裂させたスタングレネードの影響は当然ながらまだ抜けていないのだ。
さながら緊張の抜けた際のレオナルドが如く、問い返すマージン。

「…褒めて損した!このバカ!!」
「あっ、今バカって言った!それくらいなら口の動きでわかるんだからな!?」
抗議するマージンだが、ロマンの支えを失い、無様にも転がってしまう。
「ホント扱い酷くない!?」
マージンは文句をまくし立てながら、いそいそとマフラーを太ももに巻き、止血をはかるのだった。

引き続くマージンの抗議に聴く耳持たず、もはや怪獣大決戦の様相を呈している戦場へ向き直り、えぐみレプリカの操作に集中する。
(まあちょっとぐらい、休ませてやるよ)
ロマンはマージンに見えぬ所で、尊敬を込めた笑みを浮かべるのだった。

「さて今度は、俺が時間をかせぐ番だ!かかって来いやぁ!!!」
敵に対し決定打になるのは、やはりテルルの歌以外に考えられない。
マージンがそうしたように、我らが歌姫が立ち上がるまで、何としても繋いでみせる。
決意に満ちたロマンの雄叫びが戦場に響き渡るのだった。
                                続く
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