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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 戦士
レベル
: 138

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レオナルドの冒険日誌

2026-04-11 00:26:38.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『じローライフ』その30

「うう、さむさむ……」
「いらっしゃい。ちょうど魚が炊ける頃だよ」
三寒四温の寒の日、昨日までの陽気に油断して薄着のリーネは、逃げ込むように古民家の敷居を跨ぐ。
「ふわぁ、いい匂い~」
出迎えた家主、じにーへの挨拶もそこそこに、生姜の香りが混ざった暖気を胸いっぱいに吸い込む。

「はいはい、大人しく座りなんし」
窘められなければ鼻から鍋に顔を突っ込みそうなリーネを座布団に押し込み、じにーは鉄鍋の落とし蓋をあげる。
とたん爆発的に膨れ上がる醤油と酒と味醂、そして生姜の黄金比が織りなす芳香の奥から顔を覗かせるは、春告げ魚の別名を持つメバルである。
すっかり茹で上がってぽっかりと開いた口に、真珠が乗るかのように飛び出した目玉、そんなグロテスクな見た目も、この薫りとともにあれば愛らしく見えるのだから、食欲のフィルターとはまこと恐ろしいものである。

「ん、よしよし」
メバルは皮も身も骨も柔らかく、加減を間違えれば鍋の中で解れてしまいがちだが、今回はなかなか上手くいったほうではなかろうか。
大きめの深皿でも頭と尾の先がはみ出してしまうほど、ピンと立派に仕上がった。

「ほい、ご飯……て、まあ我慢できんよな」
「お先に頂いてますっ!」
時同じくして炊き上がったホカホカの白米をかまどからよそい囲炉裏端へ戻れば、リーネは早くも煮付けに箸を伸ばし、既に背骨の3分の1ほどが顔を覗かせていた。

煮付けは2尾、仲良く1尾ずつ。
「それじゃ私も、いただきま~す!!」
けして驕りではなく、加減は完璧だ。
箸の触れた先からほろりと骨より離れる身を運べば、春の海が口いっぱいに広がった。

「ん~~~っ!美味い!!こういう時、大陸間の交流があって良かったと思うよね」
「ホントホント!」
2人の故郷たるウェナ諸島でも勿論魚を煮る文化は存在するが、トマトやオリーブオイルがベース、イカやホタテ、その他野菜を加えるなど、それはそれで美味なのだがエルトナ食のようにズドンと一匹の魚を完膚なきまでに主役に据えた料理は稀である。

寿司に刺身、天麩羅、そして煮魚。
魚を主食とするウェディに生まれた2人にとって、こんなにありがたい話はない。
まあ、それは裏を返せばエルトナにとっても同じ話で、カミハルムイやアズランにもジュレット由来の料理店が数多く存在する。
こうして世界は、より良く変わってきたのだ。

口の中でホロホロと崩れる柔らかで淡白な味わいの白身と甘い煮汁の相性は言わずもがな、茶碗でなくどんぶりで給された白米もメバルの身とともにあっという間に姿を消した。
「ふぃ~~~」
リーネは途中で挟んだお猪口一杯分の酒で頬を赤らめ、やや仰け反り気味で膨れたお腹を撫でさする。

「いやもう、お腹パンパン……」
「とはいえ、この誘惑に耐えられるかなぁ?」
煮付けの鍋を取り去ったあと、囲炉裏には急須が吊るされていた。
湯気による加湿も兼ねた暖房代わりかと思っていたが、リーネの知らぬ用途があったらしい。

「これをこうしてこうして……」
じにーは食べ終えた煮付けの骨やアラをどんぶりに移す。
「あ、まさか」
「ふっふ~ん。このために大きい器を用意したのよさ」
湯気立ち昇る熱々のお湯をどんぶりに回しかければ、たちまち滲み出したメバルの出汁が香り立つ。
煮付けの最後のお楽しみ、『骨湯』である。

「ふわぁ……染み渡るぅ」
いわば即席のあら汁、足りない塩味は皿に残る煮汁で自分好みに調整出来るのも骨湯の良いところである。デザート以外でも別腹は働くものなのだと身体の神秘に感動しつつ、一足早く春の味わいを堪能した2人なのであった。
                     続く
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