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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: レンジャー
レベル
: 138

ライブカメラ画像

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レオナルドの冒険日誌

2026-08-09 19:25:47.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『daydream believer』その9

「ぬぅん!!」
肉体同様、影響を受けて錨のように変貌を遂げた槍で虚空を切り裂けば、空間が捻じれ、現実の世界への扉が開かれる。
「ぐわっわっ、まずは手始め、現実の世界へ出向き、我を狭間へ閉じ込めし者どもを血祭りにあげてくれよう」
ヘルパイレーツの意志はどれほど残されているのだろうか。
己がものではない怨みつらみに怒りをその目に赤々と宿し、扉をくぐろうとしたその時、ヒレに鞭が絡みつく。

「行かせない!!……っ、重!」
「……くううっ!」
鞭を握るイズミの腰を抱きユクもまた踏ん張るが、それでもずりずりと2人は引き摺られて浜に線を引く。無論、『力』のタロットで膂力を底上げして、この始末である。

「何とかそのまま堪えててくれっ!……ギガスラッシュっ!!」
2人の脇を駆け抜け、剣を抜いたレックが海神の化身に雷を伴う回転斬りを見舞う。
「せイッ!!!」
その間に肉薄したハッサンが砂浜を膝まで沈まんばかりに踏み締め、渾身の正拳で海神の化身を横合いからぶん殴り、次元の扉から引き離す

畳み掛けるようにミレーユの唱えたマヌーサの桃色の霧が視界を惑わすうち、バーバラのメラゾーマの特大火球が海神の化身を捕らえたかに見えたが、ぶぶうんと大きく振るわれた槍により2つの呪文はあっさりと掻き消される。
「ええいっ鬱陶しい、雑魚どもがッ!!!大人しく逃げ出しておればよかったものを!」
高く天に突き上げた槍に誘われ、2本の海水の柱が浜に湧き立ち、大蛇のようにミレーユとバーバラに迫る。

「「危ないっ!!」」
互いに身体は勝手に動いていた。
されどミレーユとバーバラを射線から突き飛ばすが精一杯だったイズミとユクに、水流が直撃する。
その身を襲う衝撃に死を覚悟した二人であったが、意外や意外、痛みは少なく、恐る恐る目を開く。

「グギャギャギャギャ…グギャ?(きゃああああっ…て、あれ?)」
「ゲギャ!ゲギャギャ……ギャ!?(ユク!何そのカッコ…て、うわ!?)」
耳まで裂けた大きな口に、緑色の肌。
マンゴーと同じ太陽の色の髪には、夏の海を思わせるウェーブがかかる。

「グギャーーー!(嫌ーーー!)」
「ゲギャ……(うっそ……)」
「「グゲ、ゲギャギャギャ!?(私たち…エンプーサになってる!?)」」
まとう水着のお陰でかろうじて判別がつくも、2人の姿はすっかり変貌を遂げてしまっていた。

「あいつやっつければ、戻るよね?ね!?」
ユクは自らの身代りに哀れな姿となったのだ、バーバラの狼狽ぶりも一入である。
「ええ、おそらく」
「もとよりだけど、俄然やる気出てきたっ!下がっててね、2人とも!!」
4人の背中は後光が差して見える程に頼もしい、しかし如何にこの状況下とはいえ、おんぶに抱っこで良いはずがない。

「っ?何だか急に、やるせない気分に……」
「力が……抜ける……」
勢い良く駆け出したはずのレックたちだったが、突然の疲労感にたまらず膝をつく。
「グギャ!?(しまった!?)」
変身は無論、姿形までに留まらない。
せめて応援でもとユクとイズミが動いた結果が、ふしぎなおどりとして裏目に出た。

「うわっ…!」
「……っとぉ!?」
その隙を見逃さず、再びの水流が巻き起こる。
「ちぃッ!ちょこまかとよく逃げる!!」
これ以上、パーティにエンプーサを増やしては本格的に機能不全に陥る。
レックとハッサンはまだ抜けたままの腰を引き摺り、何とか水流を躱した。
こうも大技を連打しているというに、海神の化身は飄々と薄ら笑いを浮かべている。

「まいったな。何てタフな奴なんだ。少なくとも初撃は完全に捉えてたと思ったんだけど」
「うむ。確かな手応えはあった」
そも、ギガスラッシュに正拳突き、磨き上げられた彼等の技は、いずれも必殺と呼ぶに相応しい。
事実としてあの時、紫の鮮血が浜を盛大に汚したはずだが、傷口はいつの間にか見当たらず、その表情からも、欠片もダメージの色がうかがえないのであった。                     続く
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