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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 竜術士
レベル
: 136

ライブカメラ画像

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レオナルドの冒険日誌

2026-09-25 21:37:04.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『世界でいちばん熱い夏』その1

「ナイストス!マユ!!」
ザバの魔力を練りかためた水球が、マユラの手により高く高く舞い上がる。
「そぉ…れッ!!!」
追うように跳躍したテルルが、ポニーテールにまとめた金髪を棚引かせ、御手本のような見事なスパイクを打ち出す。

息ぴったりの連携からの一撃は、ドラゴンコープスの巨躯を真っ向から貫き、地響きと共に沈黙させた。
同時に、ようやく土に還るその亡骸から、捕らわれていた霊魂が花火が爆ぜるように解き放たれる。

「片はついた。さっさと浜へ帰るぞ」
幻想的な光景には目もくれず、旅の道連れ、赤いラッシュガードが良く似合う少年は、霊魂の帰る先を睨んだ。
何かしらの呪いとやらで、直接魔物に手を下せぬ少年であるが、豊富なモンスターの知識には随分と助けられ、何より決め手となった魔球は彼の練り上げたものである。

「そうだね~、ロザリーちゃんが心配だもんね」
我ながら意地が悪いと思いつつも、ついつい少年の鉄面皮を破りたくなるのは致し方なかろう。
「ばっ……!?こんな辺鄙なところでのんびりしてる暇はない。それだけだ!」
慌ただしくも船に乗り込み帰路を急げばやがて、発って数時間だというのに既に懐かしい浜が目に映る。

「ピサロさま~っ!」
まだ浜に立つその姿は豆粒ほどにしか見えないほどの距離ながら、元気に手を振る薄桃色の髪の少女の姿に、3人は柔らかな笑みを浮かべる。
ロザリーと同じく、キモを抜かれていた他の人々も意識を取り戻していることだろう。

「目が覚めて良かったよ~!」
「あっ、はい、皆様本当にありがとうございます」
「って、あれ?もう荷物まで背負っちゃって」
倒れる前に見た、花びらをまとったような白と淡いピンクの水着は何処へやら。
ロザリーは今にも旅立てる準備を整えている。

「……ふん」
それでこそ相棒だと誇らしく思う反面、ピサロも鬼ではない、少しくらいは休ませてやりたい気持ちもある。
しかしそれが逆にロザリーの決意を踏みにじる事になるのではないかと、葛藤の果てに何も言えなくなってしまうのであった。

「ええ~~っ!浜辺でデュエットする約束は!?」
ピサロの想いを知ってか知らずか、テルルはロザリーの手を取り、誰も見知らぬ約束を振りかざす。
純朴でいて華やかな水着を着こなした抜群の可憐さ、それでいて冒険者然とした芯の強さも持ち合わせ、そして極めつけに慌てると飛び出す方言というアクセント。
短い付き合いながら、ロザリーにアイドルとしての素養を見出していたのである。

「わっ、えっ、あ……えっと、その……」
ロザリーは傍らの少年に助けを求めるが、不機嫌そうな表情を貼り付けたままそっぽを向かれてしまった。出会ってからずっとの仏頂面、しかしドラゴンコープスを首魁とするおばけモンスター達の企てに共に立ち向かううち、その仮面の下に秘された感情も読み取れるようになった。
今はそう、ロザリーの困った様子を内心面白がっているのだと、テルルにもマユラにもお見通しである。

「かっ、かんべんしておくんなしぇえ~!!!」
何処にそんな力が隠されていたのか、ピサロの身体が折れんばかりの勢いでその手を引いて、ロザリーは遥か彼方まで走り去ってしまう。
「今度会うときまでに、契約書用意しておくからね~~っ!!」
あくまでもロザリーのスカウトを諦めないテルルの別れの挨拶は、その肺活量をもってしても、遠ざかる2人の背中に届いたかどうか。
                    ~続く~
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