突如繰り出された殺戮者の双竜打ちを受け、ジラフマスターはくの字に曲がって吹っ飛び、石碑の壁に激突!「ゴボーッ!」彼は震えて立ち上がり、棍を構えた。土煙の中から、転生モンスターを求める殺戮者の姿が現れ出でた。「あなたも通過点にすぎない」「ぞ、増援が来るぞ!」「来た順に殺す」
折られた棍の水晶片が真昼の月に照らされる中、イタチはオーフィーヌの海を睨みつけた。何故私が未だ生かされているのか。死者のままでは勝てぬ。死者には取れぬ行動を取らねばならぬ。私はまだ生きていることを恐れず受け入れねばならぬ。私が何者であったか。私が何のために生きてきたのか。
彼女はもはや、死せるウェディであることをやめた。転生モンスターどもと決着をつけるために。イタチは武器を背負いなおし、ドルボードに跨った。そしてアストルティアの果ての果てで決断的に、鋭く、アクセルを開けた。