目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

砂漠のじごくのハサミ

ノノ

[ノノ]

キャラID
: TQ400-888
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: デスマスター
レベル
: 121

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}{{ optionalYear }}
    {{ entryTitle }}  {{ charaName }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}
    {{ charaName }}

ノノの冒険日誌

2016-12-27 23:54:08.0 2018-02-04 04:00:24.0テーマ:その他

ゆうはん。61 「人は、それぞれなのです。み~んな違って、み~んな良い」 「アンタもか! アンタもボケるンかッ? ――そんなの絶対おかしいぜッ!」


  第4章 その26

 ややあって、婦人が言った。
「ここは人々が神の教えを学ぶ場所。元気なのは結構ですが、あなた方の行為を、ご自身でよくお考えなさい」
「はい、すみません」
「ごめんなさい」
 詩人と、自称・シスター見習いの少女は、ふたり仲良く並んで正座をしていた。廊下で。
「でもぉ、いんちょーぉ」
 見習い少女に呼ばれ、婦人が振り返った。
「はい、なんでしょう?」
「なんかぁ、コイツぅ露出狂なんですけどぉ、こんな特殊な趣味をお持ちの方をぉ、このまま置いといていいんですか~ぁ?」
 少女がとんがり口調で告げ口しおった。――まだ引っ張りやがるか、このやろう。どうでもいいけど、素足が床に触れていて、とても冷たいぜ。
 と、
「なにをおっしゃいますか。このお方は魔物に襲われている私を助けてくださったのですよ?」
 そうなのだ。このご婦人、先に詩人が助けた人物である。まさかここの院長だったとは。
「勇敢にも、たったひとりで、大勢の魔物たちに立ち向かう姿。修道見習いのあなたにも、お見せしたかったわ」
 院長が微笑んだ。その眼差しに照れ笑いで返す詩人。
「ふふん、よせやい」
「なに赤くなってんのさ、キモ~ぉい」
 と、見習い少女。
「それは、強く正しき者にしか出来ない行いです。……そう、例え、特殊なご趣味をお持ちだとしても!」
 いんちょーの ひとみが
 あやしくひかる!
「ちょいちょいちょーい! アンタそれでも院長かーいッ?」
 やはりこの世界は間違っている――、詩人さんは思った!
「人の嗜好にあれこれ言うのは野暮ってものですわ」
「はーい、いんちょー、わかりましたー。またひとつ賢くなる、あたし」
「いや納得しちゃダメだかんね! てか、そんな趣味ないからね、俺ぁ!」
 ダメだコイツら。なにも聴いちゃいねぇ。詩人さんは嘆いた!
「ですが強要してはいけませんねぇ。そういうのは、お互いの趣味が合うもの同士でないと」
 院長が言うと、
「……ぽっ」
「なぜ頬を赤らめるぅッ!?」
 詩人はシスター見習いの少女に激しくツッコんだ!


「アンタのせいで、あたしまで怒られちゃったぢゃん」
「いいや、自業自得だと思うね、俺は」
 ふたりを残し、院長は行ってしまった。
 いけない。訊きたいことが山ほどあったのだ。こうしてはいられない――、具体的には、仲良く廊下で正座なんぞをしている場合ではない。
 早速、詩人は立ち上がっ――、
「ぬおぉぉぉ……ッ!」
 しかし! 足がシビレて動けない!
「あはは。ばっかじゃないのー。さて、あたし、お仕事に戻らにゃぁぁぁ……ッ!」
 やった! 少女もシビレて動けない!
「あ、アンタ……、なかなかやるじゃない……!」
「お、お前さん……、バカだろ?」
 ふたりはシビレて動けない!


 さて。
 ここが街はずれの寺院か。
 礼拝堂らしき広間を中心に修道者たちの宿舎が囲む。詩人が寝かされていた部屋もそのひとつだった。
「アンタ、動いてへーきなの?」
 詩人が散策を始めると、なぜかシスター見習いの少女が付いて来た。お仕事あるんじゃなかったのか?
「いやだって、ほっとけないでしょ。アンタ、すごい熱だったンだよ」
 詩人はとくに背から腰にかけての痛みが酷かった。かの地から脱出の際に負った傷なのだろう。脂汗が滲む。
「安静にしてなきゃダメだよ?」
 上目遣いでこちらを見つめてくる、自称・シスター見習いの少女。ベリーショートが恥ずかしいのか、頭には三角巾。そこからはみ出た、きんいろの髪。どこか気品があるように詩人は思えた。
「ところでお前さん、さっき、“こないだ変な子供を拾った”とか、言ってなかったか?」
「え、アンタまさか、露出癖に加えて、ロリ……」
 やった!
 みならいしょうじょは ひいている!
「いや、そーゆーのはもういいから」
 ったく、話が進まないだろぉ。……詩人は嘆息し続ける。
「あのな、人を捜してるンだよ」
「へぇ。それで、こんなとこまで来たの?」
「まぁ。そんな、ところさ。……三に――いや、ふたりだ」
「ふたり?」
「ああ。ひとりは、黒髪で眠たげな目をした、お前さんくらいの歳の男の子」
「ふむふむ」
「もうひとりは、なんか、白い服着た無駄に元気なチビっ子で――」
 と、詩人が説明をしていたその時、

「ごちゃごちゃぬかしてねぇで、さっさとしろっつってんだろぉ!!」

 汚い怒鳴り声が響いた。
 詩人と少女は急いだ。玄関の方だ。
「声を荒げるのはおやめなさい。神はすべてを見ているのですよ?」
「さっきからワケわかんねぇこと言ってんじゃねぇ。いいか? ここにいる孤児共全員を――、差し出してもらおうか!」
 そこでは、見るからに荒くれの男たちが、院長と対峙していた。


 つづく!
※この物語はフィクションです。
いいね! 14 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる