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砂漠のじごくのハサミ

ノノ

[ノノ]

キャラID
: TQ400-888
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: デスマスター
レベル
: 121

ライブカメラ画像

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ノノの冒険日誌

2023-11-16 01:07:31.0 2023-11-24 01:48:49.0テーマ:その他

ゆうはん。78「おれのたびは、おわった。さあ、ゆっくり、やすませるがよい、わあっはっはっは」「何言ってるの、お兄ちゃん。むしろこれから始まるんだよ?」【まおぼく】

 第5章 その8

 王様が偉そうに言い放った。
「おお、死んでしまうとは情けない。さぁ、今一度立ち上がり、旅立つのだ――、勇者よ!」
「え、俺ひとりってどういうこと? さっきまで一緒に戦っていたあのマッチョ戦士さんは?」
「何を言っておる? 今までそなたは常にひとりで戦って来たであろうが」
「いや、だって、ほら、俺を守るのが使命とか言ってて、俺の代わりに攻撃を喰らって……」
「ええい、うるさい。ワシが知るもんか。ゴチャゴチャぬかすでない。ワシは忙しいのだ。とっとと旅立つのだ勇者よ」
「えええぇ……」

   *

「……それで、また……来たのね、坊や?」
 行く当てもない俺は、あの怪しげな女店主のいる店に戻るしかなかった。
 カウンターに突っ伏しうなだれる俺。
 よくよく考えてみたら。
 無謀だ。あんなの勇気でもなんでもなかった。なにが勇者だ。え、ズルした俺が悪いのか? だって行けたんだもん。小舟で。人力で。おかしくない? だったら結界とかそーゆーのあれよ。侵入許すなよ。てかさ、あの戦士さんも教えてくれりゃ良かったんだ。自身満々だったじゃないか。喜んで付いてきたのはそっちじゃん。
 え、俺のせい? これって全部俺のせいなの? てゆーかさ、そもそもさ、目の前に魔王いるのに、何をのほほんと暮らしているんだよ、庶民。あと、この街ン中さ、俺なんかよりもっとずっと強そうな奴ら、いっぱいうろついてンじゃん。お前らさっさと倒しに行けっての、魔王を。なんで俺がやんなくちゃなんねーんだよ! 分かんねぇよ! 理屈じゃないよ。こんなの絶対おかしいよ!
「はぁ~~~~ぁ」
 盛大に嘆息する俺と、
「…………」
 無言の女店主。彼女の手にする煙草から細い煙が音もなく漂った。
 それにさ、今の自分の姿は、もちろん元の俺の物ではない。不思議と違和感なく動けるんだけど。
 元のこの身体の持ち主はどれくらいの強さだったのかなぁ。王とか大臣の話を聞くかぎりでは、そこそこの強さだったと思うんだけど。でも今の俺はとにかく弱い。これがレベル・イチってやつかどうかは知らんけど。
「ええ、はい。もう、どうしていいのか、わかんないっス、俺。やばい、泣きそう……」
「いいわ。多分そんなことだろうと思って、待ってたのよ。……ほら、いらっしゃい」
 弱音吐く俺を一瞥したあと、女店主は店の奥へ声を掛けた。すると、
「こんにちは」
 そこに現れたのはひとりの少女だった。
「あ、はい、コンニチハ。うん、で、誰なんですか、このコ?」
 戸惑う俺に、くわえ煙草の女店主は、
「……この子はね、彼の……、男戦士の妹よ」
「いもうとさんッ! あの熱血ファイターのッ?」
「……そうよ坊や。さぁ彼女と共に再び旅立つのよ」
 俺はまじまじと彼女を見る。
 全身黒衣装、腕や脚が華奢で、幼さが残る顔の地味な女のコだった。
「兄はとても勇敢だったと聞きました。次は私の番です。さぁ勇者さまと共に参ります」
 か細い声だが凛と言い放ったその少女。
「ずいぶんと似てない……、いやいや、年の離れた兄妹なのねぇ。まぁ、ウチも同じようなもんか」
 というか、また妹か。
 それにしても、俺の妹はどこにいるんだろうな。
「……あら、坊やは一人っ子だったんじゃないかしら?」
「あぁはい、まぁ、なんかコッチではそうらしいっスねぇ。もう、どうでもいいっスけど」
 言ったってどーせ信じてくれないんだろーし。
 って、
「…………」
 なんか少女が無言でジーっとこっちを見つめ返してくるンですけど。
 見た目通りで陰気な感じなのかなこのコ。
 しばらく見つめあった後、
「いや、ンなことよりも! えっと、き、キミの、と、特技は何かな?」
 なんか面接してるみたいだな。緊張するぜ。今までそんな立場になったことないからな。
「ふふっ」
 女店主。
「そこ、笑わないでくださいよ! こっちだって真剣なんスから」
「私は魔術士です。なかでも黒魔術を得意としております」
 と少女。
「はぁ、くろまじゅつ? まぁ、魔法使いってことかな。これまたお兄さんとは真逆な感じなのね」
「では、参りましょう、勇者さま……っあ!」
「あ……コケた。あらら、しっかりしてるかと思ったら。おい、大丈夫か?」
 思わず俺は魔術士ちゃんに手を差し伸べる。そー言えば俺の妹もよくコケてたっけな。なんだか懐かしい。
「ふふ……頑張りなさいな、アンタたち」

 やった!
 まじゅつししょうじょが
 なかまにくわわった!

 つづく!
※この物語はフィクションです。
 交流酒場で「ゆうはん。」と検索すると、これまでのお話が振り返れます。
 第一回はコチラから↓
https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/183827313689/view/1989548/
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