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砂漠のじごくのハサミ

ノノ

[ノノ]

キャラID
: TQ400-888
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: デスマスター
レベル
: 121

ライブカメラ画像

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ノノの冒険日誌

2023-12-23 02:17:04.0 2024-01-03 01:33:19.0テーマ:その他

ゆうはん。91 番外編4 【まおぼく】

 番外編 その4

「……ちょ、神父なのに冷たくないか? なんていうか、もっとこう、迷える旅人には優しくするもんじゃないのか?」
「いいんでやんす。あっしは短期のアルバイトでやんすから」
「バイトなのかよッ?」
「そうでやんす。しばらくここの留守を任されただけでやんす」
「どーりで。アンタやっぱり人間じゃないもんな。そんな全身毛玉みたいな二・五頭身、見たことないもんなー」
「やんす? ……だとしたらなんだって言うんでやんすか?」
「いや、別に、……てか、気に障ったのなら、謝るよ。悪かったってば」
「ご覧の通りあっしは人間じゃねぇでやんすよ。でもだからと言ってくよくよしてる場合じゃないでやんす。あっしには夢があるんでやんす」
「夢……?」
「そうでやんす。一日も早くその夢を叶えるために必死になって仲間たちと頑張ってるんでやんすよ」
「夢……、仲間……、か」


「自分が人間だろうとなかろうと、そんな小せぇことに構ってるヒマはねぇんでやんす。今の自分がどんなであろうと、それを受け入れて、仲間の為にただ前に進む、それだけでやんす」
「そうか。うん……そうだよな。俺も前に進むさ。ありがとう」
「うんうんでやんす。それじゃ……お告げ聞くでやんすか?」
「よし、いっちょ聞いとこうか、頼むわ」
「神の声が聞こえるでやんす、――はじめに熱したフライパンの上にクッキングシートを敷き皮を下にして置くでやんす。身が白くなり皮に焼き目がついてきたら裏返すでやんす。身に焼き色がつくまで火を通せば出来上がりでやんすよ」
「それアジの開きの作り方じゃねッ?」
「なお、シートは高温にしすぎると燃えたりするんで気を付けるでやんす」
「しかもそれグリルが無いご家庭でも安心な方法だ!」
「どうでやんすか? お役に立ちましたでやんすか?」
「いや、正直、全く」
「やんすーーーッ!」
「いいから、お祈りだけさせてくれないかな」
「それじゃ、カミのみまえで、これまでのすべての行いを、告白なさいでやんす」

「ああ。――これまでの冒険は、交流酒場で、【まおぼく】と検索だッ!」

「……やんす?」
「……ん?」
「……ちょっとなに言ってんのか分かんないでやんすね。なにそのメタ発言?」
「は! いま、ちょっと“我々を見守る神々”の意識が、この俺にッ?」
「アンタ……、ホント大丈夫でやんすか?」
「いや、すまない。もう平気だ、多分。話を進めようぜ」
「それじゃ……改めて、これまでのすべての行いを告白なさいでやんすよ」
「ああ。――俺が目覚めると、王様のオッサンが言ったんだ、おお、なんということだ、死んでしまうとは情けない、そしてワケの分からないまま俺は城の外へ投げ出され――

 ※中略

 ――きゃー! トラップボックスぅ! と言って彼女が避けた毒ガスをまともに喰らって俺は即死した。以上が、これまでの俺の行いだ」


「zzz……ぐーすかぴーひょろ……でやんす」
「おいコラこの毛玉偽神父ッ!」
「やんすーーーッ!」
「何寝てンだよッ!」
「話が長いでやんすよ、話が。それにもう何回も聞いてるから飽きたでやんす」
「じゃぁこのくだり毎回要らなくねッ?」
「ダメでやんす。ちゃんとやんないと記録してやんないでやんすよ」
「急いでるンだよ、俺はッ!」
「こんだけ茶番しておいて今さらなにを言ってるでやんすか……と、ハイハイ記録出来た出やんす。もう行っていいで良いでやんすよ~」
「なぁアンタ、立派な神父代行だよ。バイトなんかじゃ勿体ないって。いっそ転職したらいいんじゃないかい?」
「ふふふでやんす、さっきも言ったけど、あっしには夢があるでやんすからね。これは仮の姿でやんすよ」
「ああ、そうだったよな。ちょっと本職が気になるところだけど。じゃぁ俺、もう行くわ」
「何をそんなに急いでるでやんすか?」
「……俺を待ってるやつが、いるからな」
「そうでやんしたか。じゃぁ、これを持って行くでやんす」
「ん? これって……」


「ばんそうこう二枚でやんす!」

「え……? ぷっ、あははははーっ」
「それ持って早く行ってやるでやんすよ。仲間は大事にするでやんす」
「そうだな。今の、俺なら……うん、世話になったよ。もう来ないように、頑張るわ」
「おお、カミのごかごが、あらんことを、でやんす!」


 おわり。
※この物語はフィクションです。







「……ふぅ。だいぶ遅くなっちまったな。やっと姫さんの居場所も突き止めたし、早く助けに行かなきゃな。ところでアイツはちゃんと神父役やれてるのかね? ああ、見えてきた。あそこだな。アイツの――、ハルヂの隠れ処は。……でも、まさかな。この大陸に俺たちが居た城とそっくりな城があるなんて、な」

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