DQ9とDQ10の繋がりについて。
神話篇で示唆され、その後、不思議の魔塔やアストルティア創世記、ver3のストーリーなど、少しずつヒントが増えているDQ9とDQ10の繋がりについて、考察していきたいと思います。
僕が好きな考察箇所、「ネーミング」をヒントに進めます。
アストルティアというネーミングについては以前にこんなことを書きました。
アストルティアの語源は「星」を意味する英語のアストラル。
そして、神智学のアストラル界。簡単に言うと「魂の世界」。これは世界観を大きく広げる語源として、後々関係あるのではないか。
神話篇を進めるうちに聞くことになる、DQ9のサブタイトル「星空の守り人」。
その他、収集するアイテムからも導き出される「アストラル」というキーワードは今後のストーリー展開によって、ダブルミーニングになるのではないか、ということでした。
今回は、その後に名前が明らかになったアストルティア創造主ルティアナの語源を考えます。
ver2初期に考えた考察なので古い話なんですが、最初に思い浮かんだのはDQ9の登場人物ラテーナ。
フードをかぶった姿で本編中にも登場する少女ですね。
ラテーナが、ルティアナ。少々苦しいかもしれませんが、考えを進めてみると自分なりに終着点を見つけられたので書き留めておきます。
まずはDQ9の世界を振り返ります。
はるか昔、創造神グランゼニスは女神セレシアを作り、人間たちを作り、人間界を作りました。
悪しき者が増えるにつれ、人間は失敗作だと考えたグランゼニスは人間を滅ぼそうとし、魔獣アルマトラを創造します。
しかし、その考えに反した女神セレシアは、人間の善意でしか元に戻れぬ世界樹に姿を変えることで強い意思を示しました。
これを受けグランゼニスは天使と天使界を作り、
人間たちの善意を集める役割を天使に与え人間たちを見守ることにしました。
そして、長い時が流れます。
現代から300年前、平和だったガナン王国は、息子ガナサダイにより世界征服を目論むガナン帝国となりました。
その頃、ナザム村を守っていた守護天使エルギオスは自身の姿が見える人間の少女ラテーナに出会い、心を通わすようになります。
その後、帝国の侵略を一度は退けたエルギオスでしたが、帝国の策略により村を守ろうとする村長とラテーナに眠り薬を飲まされてしまいます。
薄れゆく意識の中でエルギオスは「村長とラテーナに裏切られた」と誤解をしたまま眠りに付き、村を襲った帝国に幽閉されました。
グランゼニスの意を尊重し、地上を見続けていたアルマトラは残されたラテーナを助け、アルマトラとラテーナは共にエルギオスの元へ向かいましたが、ラテーナは途中で命を落としてしまいます。
アルマトラはこれを嘆き、流した涙はエルギオスを救う力となる「竜のなみだ」に変わりました。
それはラテーナがエルギオスを救うために探し求めていたものでしたが、憎悪に満ちたエルギオスにとっては魔の力を高めることになってしまい、エルギオスは堕天使へと変わります。
そしてその魔力により、帝国は滅びました。
アルマトラは人間を嫌うようになり、アルマの塔にて長い眠りにつくことになります。
その後300年経ち、ドラクエ9本編のストーリーが始まります。
守護天使ナインは冒険の末に堕天使エルギオスを倒し、最後は地上を彷徨っていたラテーナの亡霊によってエルギオスが改心することで昇天し、エンディングを迎えます。
一部、解釈が間違っているかもしれませんが、これが配信データの情報を含んだDQ9の大まかな流れ。登場人物は絞りました。
【文字数超過のため、後編へ続きます。】