今回のチート事件がドラクエ世界の経済とプレイヤーにどの程度影響を与えたか検証します。
1.成功率
LV85の武器は3.1前期に実装されています。
スレイプニール★別生産割合遷移を見ると、実装初週の★3成功率が若干低めですが、次のような影響が考えられます。
・初週は腕に憶えのない人も参入していた
・初週はスレイプニールのコツがつかめてなかった
実装されたばかりの武器には大きな需要が見込めるので、腕に憶えのない人もそれなりの利益を期待して参入していたと考えられます。
であれば、初週の★3成功率が若干低めであっても説明がつきます。
いやいや、2週目の生産総数が増えているじゃないかと言う人もいるでしょうが、腕に憶えのない人の参入は★3成功率0%としても25%に過ぎません。
さすがに成功率0%はないでしょうし、腕に憶えのある人でも不慣れがあったであろうことを考慮すれば、実際の参入はもっと少ないと考えられます。
そして、出遅れた人の2週目からの参入も考慮すれば、とくに矛盾はありません。
2週目以降はコツをつかんだ熟練者のみとなれば、当然、全体の成功率は通常の熟練者の成功率に近づきます。
以上を踏まえてみると、通常の★3成功率は50%強程度です。
そして、途中の5週間ほど、★3成功率が5~10%程高い時期があります。
この約5週間が「最大10%程度の影響があった」とされる「チート実施者の活動が多い週」です。
2.生産数
武器鍛冶★別生産数遷移によれば3.1前期導入直後に総生産数は大きく落ち込んでいます。
それ以降も多少の変動はあるものの、全体的には減少傾向です。
★0~2はあまり変わっていないことから、一発仕上げは殆ど減少していないと考えられます。
そして、★3と失敗が大きく減少していることから、普通の生産が大きく減少したことが読取れます。
目分量で読み取ると、3.1前期導入直後は総生産数が約65万の減で★3が約35万の減です。
減少分の★3成功率は約54なので、これはスレイプニールのそれと大差ありません。
一発仕上げは主にギルドの依頼などに活用されているのでしょう。
高額装備は★3で大きく儲けることを目的としているので、普通は一発仕上げを使いません。
よって、スレイプニールには一発仕上げは殆ど使われていないと考えられます。
であれば、スレイプニールの★3成功率は通常の生産時のものであると考えられます。
以上を踏まえれば、やはり、一発仕上げは殆ど減少せずに普通の生産が大きく減少したと考えるのが妥当でしょう。
武器鍛冶★別生産数遷移とスレイプニール★生産数遷移を比較すると「チート実施者の活動が多い週」でスレイプニールの生産がやや多いことが見て取れます。
目分量では50%~100%程度の増加が見られます。
しかし、この時期のスレイプニールの生産数は最盛期よりも少なくなっています。
これは、チートの影響と比較して「バージョン3.1[前期]から生産数が激減している方が目立ちます」とされている通りです。
(2)http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/193798030194/view/3765491/
(3)http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/193798030194/view/3765498/