未だに、開発・運営だより第13号における藤澤前ディレクターのインチキ「経済学」を真に受けている人が居るようです。
本物の経済学者が見たら鼻で笑うような稚拙な「経済学」ですが、何も知らない人を惑わすには効果的だったようです。
経済の本質を理解していれば何が間違っているのかは明確なんですけどね。
詳細は以前の日誌に書きましたが、ドラクエⅩにおける貧困は、経済発展が無いことと経済格差によって生まれています。
【日誌】ドラクエ経済学(開発・運営だより第13号の根本的誤り)
http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/193798030194/view/3766004/
【日誌】経済学における難易度選択(敵の弱体化は経済停滞を招くか?)
http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/193798030194/view/3785131/
【日誌】正しい経済学 of ドラクエ世界(カネトルティアの正体)
http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/193798030194/view/3790508/
現実社会では経済発展には格差の容認が不可欠ですが、ドラクエⅩでは経済発展がありません。
結果、ドラクエⅩでは、格差が拡大することで貧困も拡大します。
ここで、全ユーザーのうち装備が買えないためにラスボスが倒せない人の割合を絶対的貧困率と定義します。
実際には、ボスを倒せない原因は複数あるので、ドラクエⅩにおける貧困を定義するのは困難です。
ここでは説明の便宜上、そのように定義しておきます。
この場合、絶対的貧困率は、経済格差とどの層でボスが倒せるように設計するかによって決まります。
1.RMTをやっている人
2.超効率的な金策をしている人
3.それなりに金策をしている人
4.普通にプレイしているだけの人
3の人がギリギリでラスボスを倒せる場合、4の人は絶対的貧困者になります。
2の人がギリギリでラスボスを倒せる場合、3以下の人は絶対的貧困者になります。
1の人がギリギリでラスボスを倒せる場合、2以下の人は絶対的貧困者になります。
取引が活発になれば経済が活性化するとか、敵を強くすれば経済が活性化するとか、根拠の無いことを言う人が居ます。
しかし、ドラクエの経済はシステムによって固定されているので、ユーザーが取引を増やしても経済発展は見込めません。
また、敵を強くすればするほど、絶対的貧困者が増えるので、経済は悪化します。
分かっていないのに分かった風なことを言うから頓珍漢なことになるのか、あるいは、別の目的のために経済を口実にしているのかは知りません。
ただ、インチキ「経済学」には惑わされないよう注意したほうが良いでしょう。