ぎゃるげずきの冒険日誌

ドラクエⅩの世界観では、メラ系の呪文は魔法が熱に変換されてからダメージを与えるのでしょうか？
それとも、魔法が直接ダメージを与えるのでしょうか？
見た目は前者のようですが、それなら、呪文耐性でダメージを減らせるわけがありません。
逆に、後者である場合は、炎耐性でダメージを減らせるわけがありません。
しかし、ドラクエⅩでは、呪文耐性でも炎耐性でもメラ系の呪文のダメージを減らせます。
それなら、メラ系の呪文はどのようにしてダメージを与えているのでしょうか。

また、ドラクエⅩでは、状態異常系の呪文に対して、呪文耐性は効きません。
魔法が肉体に直接効果を及ぼすはずのザキ系の呪文(血液を凝固させる)でさえ、呪文耐性は効きません。
このように、ドラクエⅩでは、耐性の効果が、世界観とシステムで一致しません。
世界観とシステムの不一致は、類推を困難にする問題も発生させます。

類推が可能なシステムの場合、いくつかの試行錯誤と思考判断により、システムを理解することが可能です。
しかし、類推を困難なシステムの場合、際限なき試行錯誤を繰りかえさなければ、システムを理解することができません。
際限なき試行錯誤をやってのける人もいますが、殆どの人はそんな苦行には耐えられません。
結果、システムを理解するためには、攻略本や攻略サイトのお世話になるしかありません。

しかも、ドラクエⅩでは、耐性１００％が可能なためか、状態異常を使う敵が多くなっています。
さらに、ボス戦では、行動不能にする状態異常を複数同時にかけてきて、かつ、高確率で効くため、その耐性は必須です。
結果、攻略本や攻略サイトを頼らずにまともにボス戦を戦うことは不可能です。

しかし、攻略本や攻略サイトに頼ってプレイして何が楽しいのでしょうか。
それは、プログラムがどう作られているかを確認するだけの作業です。
確かに、道理に合った世界観を自らの手で試行錯誤しながら理解していく過程はとても面白いです。
しかし、世界観として確立できないような、真っ当な道理から外れた製作者の独りよがりを確認して、何が面白いのでしょうか。
後日書くであろう職人システムの問題と合わせて、ドラクエⅩの耐性システムは、育成の時間と手間を増やしているだけです。

【日誌】「転職」とは何ぞや？－世界観とシステムのミスマッチ①
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