装備価格が高くなる仕組みについては以前の日誌で説明したとおりです。
そして、その価格が異常に高いのは市場が寡占状態だからです。
【公式発表】不正行為および、それを拡散する行為について (2016/10/13 更新)
http://hiroba.dqx.jp/sc/topics/detail/65cc2c8205a05d7379fa3a6386f710e1/
まず、スレイプニールと武器鍛冶全体の★別生産数遷移を比べてください。
グラフの色使いが統一されていないのはご愛嬌。
スレイプニールは当時最新・最高レベルの両手剣でした。
つまり、生産の難易度は武器鍛冶の中でも最も高い部類のものです。
にもかかわらず、スレイプニールの★★★成功率は約5割、武器鍛冶のそれは1~2割です。
難易度の高い武器の方が成功率が高いのは、それにチャレンジする人が熟練者のみに限られるからと推測できます。
でなければ、このような逆転現象は説明できません。
つまり、難易度の低い武器は多くの人が作っているのに、難易度の高い武器は一部の人しか作っていないわけです。
では、どれくらいの人が難易度の高い武器を作っているのでしょうか。
スレイプニール★★★完成数のある一日のキャラクター別分布を見てください。
チート認定された事例を除くと、★★★の半数を5~6キャラが、7割を11~12キャラが、8割を15~6キャラ、9割を20~21キャラが生産していることになります。
生産にチャレンジしたのも僅か30キャラ弱です。
全ユーザーのうち、わずか数十キャラが最上位の両手剣を供給しているわけです。
いや、「ある一日」は生産数が特別に少ない日だからであって、生産数が多い日も含めればそんなに少なくはない…という反論もあるでしょう。
そこで、生産数が多い日について推計します。
このグラフが次の条件を満たす場合に、多い日の生産数は最大になると考えられます。
・最も多い週のうちの1日である
・週内で最も生産数が少なかった日である
また、それだけでは推計は不可能なので、妥当な仮定として以下の条件を設定します。
・平日の生産は土日より少ない
・平日の生産のバラツキはない
・土日の生産もバラツキはない
グラフより、チートを含めた1日の生産総数は約1200であり、週次生産数の最大は約8700です。
土日の一日生産数推計=(8700-1200*5)÷2=1350
以上より、生産の多い日は多く見積もっても少ない日の2割増程度と見込めます。
よって、数十のキャラが上位装備を寡占していることは間違いないと言えそうです。
ドラクエⅩのユーザー数は公表されていませんが、同時接続数は十数万と公表されたことがあります。
最近は過疎化が進んでいるとはいえ、3.1前記段階では万単位のユーザーが利用しているでしょう。
スレイプニールの生産が8000台の週の武器鍛冶の生産数は80万台なので、鍛冶生産キャラは数千程度と推定できます。
職人を全くしない人も含めれば、ユーザーが数千~数万程度いるのは確実でしょう。
需要者が数千~数万で供給者が数十となれば、価格が高騰するのは当然です。
言い換えると、一部の人しかチャレンジできないような難易度の高さが価格高騰を招いていると言えます。