提案広場に意味不明の提案がありました。
http://hiroba.dqx.jp/sc/forum/prethread/398836/
>以前より、バザーにて
>素材個数を「同じ値段」で「1個」で「8出品」する等の行為を、複数アカウントで行い、特定の素材相場を一気に下げる行為を確認しています
>(例えば28000Gで一個出しを5キャラで出せば40出品の28000壁ができてしまい、これより上の価格で出そうという心理が働きにくくなり、結果、素材の相場が下がる
>これは5キャラ程度の話ではなく、少なく見積もっても50キャラ以上の同様の行為を確認済(いずれも相場を少しずつ下げた値段の壁を形成)
>計画的に利益を得るための行為なのは明らかで、他のネットゲームなどでは「ゲームのバランスを著しく損なう行為」としてアカウント停止された例もあるようです
まさか、実現不可能な相場操縦論ではないよね?と思って質問してみました。
>売り手が「特定の素材相場を一気に下げる行為」をすれば、自分が売ろうとしている素材の売値が下がりますね。
>それでどうやれば「計画的に利益を得る」ことができるのでしょうか?
すると、何故か、私をブラックリスト入りしてから回答がありました。
>素材の相場が下がれば、当然、それを使用する方の経費が浮きます。
>値段の壁の後には、当然それよりも早く売ろうとする方が続くので、自然と表示列からは外れていきます。
>あとは、売れずにのこった自分の分は、自分で回収して使えばいい。
私の他にコメントした人もブラックリストに入れられたようです。
質問だけでブラックリストとは不可解ですが、その理由は簡単に想像がつくでしょう。
普通に考えれば、この方の言うような相場操縦論が極めて難しいことは容易に想像がつきます。
「計画的に利益を得るための行為なのは明らか」と言う以上は、当然、その具体的な方法を想定しているはずです。
そして、相場操縦論を具体的に思い浮かべたなら、その困難さが分からない訳がありません。
それなのに、何故、この方は非現実的な相場操縦論をぶちあげたのでしょうか。
仮に、この相場操縦を仕掛けると、購入したい品物を他人が出品する期間より、自分が出品する期間の方が長くなります。
何故なら、先に自分が出品してから他人の出品を待ち、かつ、他人の出品を購入してから自分の出品を回収するのだから。
その品物を売り買いする人が多数いれば、人数でも敵いません。
さらに、「値段の壁」を形成するために多数の品物を出品すれば、それだけ回収にも時間がかかります。
以上のように、時間的な面で圧倒的に不利なことは言うまでもありません。
自分の出品を他人が購入することを阻止する手段がない以上、普通にやれば、売却数が購入数を大幅に上回ります。
それでは、相場より安い価格で他人に大サービスするだけです。
確実に購入数が売却数を上回るには、次の2条件を全て満たす必要があります。
・山師の出品は第三者に購入される前に自分で回収できる
・山師が自分の品物を回収する前にそれより安く大量に出品される
そして、それが成立するのは供給過剰である場合だけです。
しかし、供給過剰である場合、高値で転売しようとしても、需要が少ないのですぐには売れません。
自分の出品が売れる前に、続けざまにより安い出品が発生する可能性が高いので、高値で売りぬける確率は非常に低いです。
そもそも、供給過剰な品物では何もしなくても価格が底値まで下がっているので、転売益を得られたとしても大した金額にはなりません。
逆に、需要過剰である場合、より安い出品が出る前に山師の出品が買い占められる可能性が高いです。
確率的には売却数が購入数を上回る可能性が高く、他人に安値で大サービスするだけです。
需要と供給のバランスが取れている場合は、平均では売却数が購入数は上回るでしょう。
とくに、取引頻度が一定以上ある場合は、確率的に売却数が購入数を上回る可能性が圧倒的に高くなります。
極端に取引頻度が少ない場合は、購入数が売却数を上回る可能性がありますが、その場合も取引頻度が少ないので転売益は大した金額にはなりません。
結局、このような相場操縦はハイリスクローリターンであり、「計画的に利益を得る」ことはできません。
ということで、普通に考えれば、「特定の素材相場を一気に下げる行為」で「計画的に利益を得る」なんてことはあり得ません。
勘違いした人がそれを試みることはあるかもしれませんが、大損して社会勉強するだけです。
ただし、価格の吊り上げは上手くやれば利益をあげられるかもしれません。
しかし、そのための条件は非常に厳しく、転売益も限られます。
この場合、安易に価格を下げる人は相場操縦の天敵になります。