魔塔から帰ってきた私は事のあらましをオカンと妹に話した。
妹 「25ってオトナじゃないの?保護者連れてこいって(笑)」
妹にプ~クスクスされた。
妹よ、おねーちゃんも25はオトナだと思ってたんだよ?
でも25はオトナじゃなかったんだ・・・レベルが低いからもっとレベルの高い人を連れてこいってことなんだよ・・・。
やっぱり装備に問題があったのかな?ゴシックくらい着てくればよかったのかな・・・?
とりあえず明日オカンに同行してもらうことになった。オカンも相談所には興味があったらしい(知らない世界だからね)
翌日オカンを伴って再び魔塔に登った。
今度は受付のおねーさんの対応もスムーズだった(なんとなくモヤる)
おねーさん(アドバイザー)は事細かいアンケート用紙を持ってきた
どんな相手がいいのか事細かく聞いてそれに沿う釣書を送ることになっているという
アドバイザー 「では相手の年収はどのくらいがいいですか?」
私 「そういう基準をよく知らないのですがどのくらいがいいんですか?」
アドバイザー 「そうですね、だいたい450万くらいが妥当かと」
私 「そうなんですね、ではそれでお願いします」
相手の身長はどのくらいが希望ですか?
別に低くても高くても太ってても痩せててもいいです(健康に支障がない程度で)
でもやっぱり高い方がいいですよね!?165以上にしときましょうね!
はぁ、まぁはい・・・
完全受け身な私にアドバイザーはやや焦りだす
相手のご職業の希望は・・・
というところで今までおとなしかったオカンが暴走しだした
オカン 「警察官と消防と自衛隊はダメよ!」
ええぇ~オカンそこ公務員ですやん、優良物件ですやん
オカン理論ではその仕事の人たちはキケンな仕事なので未亡人になったら大変だ!ということらしい
さすがにそれを却下されてしまうと色々厳しいと思われるのでアドバイザーと私で説得しオカンにOKをもらった
アドバイザー 「ではお相手のお住まいはどこまで・・・」
オカン「市内がいいわ!市内!スープの冷めない距離がいい!」
いや、オカン
市内限定はさすがに厳しいですよ・・・・。
せめて隣の県までは足を延ばしてみませんかねぇ?
これも説得により県内と隣の県まではなんとかOKにしてもらった
てかオカン、あなたの娘はドワ子なんですよ?
あややエル子やヒロスエエル子ならともかくちんちくりんドワ子はそんなに市場高くないんですよ?
このアンケートに2時間くらいかかった
後半はオカンが主導権を持ち私はオカンの暴走を止めるだけになっていた
こうしてオカンの納得がいくアンケートになり入会とともにそれにそった釣書が来ることになる
初めてのお見合いはどんなものだろう?
知らない世界に冒険に行くのはいつの時代でもワクワクするものである
しかし、淡い期待をぶち破るようにお見合いコロシアムの幕が開けたことなどこの時は知るよしもなかった。
(続く
)