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ネコの下僕

うな

[うな]

キャラID
: KC921-525
種 族
: ドワーフ
性 別
: 女
職 業
: 旅芸人
レベル
: 124

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うなの冒険日誌

2019-06-29 15:27:25.0 テーマ:その他

アストルティア結婚相談所体験談(改正版)その⑨




次のお見合い相手は34歳人間男会社員


この人は結婚願望が今までの相手の中では一番強い人だったと思う


結婚相談所なので当たり前ではあるが今までが今までだったので やっとまともな感覚の人がきた と内心思った


しかし後に中々の地雷だったと気づくことになる



私は今になって彼のことをこう評価する


ヒーラーに向かない人間男と




初対面の時は別段問題はなかった


別れ際にこれからよろしくお願いします!と握手を求められたくらいだ



人間男と交際を始めて少しずつ違和感を覚え始めた



二人で食事に行った時にメニュー表を見て

私 「何食べようかな~♪人間男さんは何が食べたいですか?」

人間男 「自分はなんでも」


私 「じゃあAコースにしよっと」

人間男 「では自分もそれで」



このやり取りが食事やお茶のたびに毎回あった


人間男は自分ではメニューを決めず私が決めたあと同じものを注文するのだ



この違和感を私よりリア充な妹に聞いてみたら


妹 「その食事つまんなくないか?」



やっぱつまらんよね!?お互い違うもん食べて そっちもおいしそうですね。今度そっちも食べてみようかな♪ 的な会話したいよね!?


やっぱ男と女の感性は違うんかな・・・。






事件はちょっと遠出のデートの時に起こった


この日私は運悪く体調が悪かった(女性特有のアレしかも一番ひどい日)



しかしせっかく相手がプランを立てたデートだ、がんばらねば


植物園らしいが場所はあまり把握していなかった(一応住所は知っていたが方向音痴なのでピンとこず)




駅で待ち合わせをし相手の車で目的地に向かうのだがここで大きな誤算が生じた



なんと目的地は急坂山道カーブ多し


私は実は車がむちゃくちゃ苦手



一応酔い止めは服用してきたが体調不良も相まってひどい車酔いに見舞われた



一度どこかに車を止めて薬を飲み直したいので止めてくれとお願いした


しかし人間男は どこにとめればいいですか? と聞いてくるばかりで自分の判断では止めてはくれない


車の止められる場所ならどこでもいいわい!!



と、いいたいところだったが下手に口を開くと吐きそうだった・・・・




結局目的地の植物園まで車を止めることはなかった(なんとか耐えた)



椅子とテーブルがあったのでグッタリしながらも飲み物を買って薬を飲みムカムカが落ち着くのを待った


人間男が向かいの席で無言のままこちらの様子を見ているだけだったのが不気味だった・・・



少し回復してせっかく来たのだからと植物園を周ることになったが正直よく覚えていない(もう少し休みたかったが)



そして帰りの車で新たな修羅場が!




酔いは薬で収まったが今度は薬の副作用で猛烈な眠気が襲ってきた!(お月様の影響もある)



助手席でコックリコックリ船を漕ぎ、カクンとなってハッ!と起きる



この繰り返しだった(さすがに本格的に寝てしまうのは失礼なのでめちゃくちゃ睡魔と戦った)



人間男との会話はほとんどなかった




結局植物園に行った後は体調不良ということもあり駅で解散となった




箱舟に乗ってうちに帰るとオカンに どうした! と心配された


自分では気づかなかったが顔面蒼白だったらしい(まぁ貧血ひどかったしね)




1時間くらい横になってグッタリしていると相談所経由で人間男から交際お断りの連絡が入った


今回は珍しくお断り理由をアドバイザーから聞かされた


いわく  


助手席で寝るなんてありえない!(これでもめっちゃ戦ってたんですって)


とかまぁ色々何が気に入らなかったかを聞かされたがよくは覚えていない。疲労困憊すぎて反論もできない


今回の様子で心配で聞き耳立ててたオカンが私から電話を奪って猛烈に反論した


この子かわいそうなくらい具合悪くして帰ってきたんですよ!そんな子連れまわしてどういうつもり!!



いい年した女性がオカンに反論してもらうのはどうかという人もいるだろうがとにかくこのときの私はただひたすら寝たかった



オカンのマシンガントークにまかせることにしてその日はそのまま寝た





そしてふと思った



人間男に 大丈夫? の一言もかけてはもらってなかったな




やっぱり結婚って思いやりは大事だと思うんですよ


相手を労わらないと一緒には暮らせないと思います



あなたには私よりもきっとふさわしい女性がいると思うので婚活頑張ってください(棒)






しかしこれよりももっと衝撃的なお見合いが待ち受けてるとはこのときは知る由もないのでした






(続く)









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