12月始め、私はその釣書を見たときの感想
やる気がないなぁ・・・・・
釣書にはプロフィール以外に自己アピール欄があるのだがだいたいの人はみっちり己のアピール要素を書いてあるのに対しその釣書は白紙であった
相手の親の年齢欄を見てオカンが渋った。その人の年齢の割りに親が高齢だったためだ、おそらく遅い子持ちなのであろう
相手の住まいはオカンが望むまさにスープの冷めない距離であった(自転車でも20分くらいでいけちゃう距離)
釣書が来たからには私に「断る」という二文字はないのでお見合い希望と記入して相談所に送った。ピンクの釣書だったので相手の返事待ちである
お見合いは12/28PM7:00に行われた相談所も今年最後の営業時間ギリギリの時間帯であった
相手と私の仕事の都合上なかなか時間が合わず今年ギリギリとなってしまった。後にこれが最後のお見合いになり魔塔からの脱出になるとは夢にも思っていなかったが
32歳会社員(イケメン設定の方がドキドキすると思うので好みの種族等で想像して読んでみてくださいw)細身の長身の男性であった。
スーツではなかったが失礼に当たらないカジュアルな服装だった
勇者 「こんばんは。こんなに遅い時間になって申し訳ないです」
私 「いえ、こちらこそ・・・」
会話はスムーズに始まった
私 「お仕事パソコン関係って伺ってますがどのあたりに職場があるんですか?」
勇者 「秋葉原で働いています」
秋葉原ですとおおぉぉ~~~!聖地じゃないですか聖地!
秋葉原と聞いただけでテンションがあがるオタク
私 「PCを直すお仕事って伺いましたがじゃあPS2とかゲームキューブとかも直せるの!?」(機械オンチです、アホの子でごめんなさい・・・)
勇者 「い、いや。それは無理かなw」
私のこんなアホの子全開の会話でも和やかに受け止めてくれた
PM8:00になり相談所は営業終了、私達はそのままイタリアンなお店で夕食を取り楽しい会話をしながら和やかに過ごした(あのトマトパスタおいしかったなぁ)
食事のあと個人経営と思われる喫茶店に入った
勇者 「ここ一度入ってみたかったんですよw」
今まで男性のフォローでお気に入りのタルトカフェにいくかたまに男性側から連れられてもチェーン店系のコーヒーショップしかなかった私にとって年末に入ったいかにも「オトナ」な雰囲気の喫茶店にドキドキした
ついでに白紙の釣書のことを聞いてみた
当人はびっくりしていた
勇者 「あんなに書いたのに・・・・」
相談所ではプロフィールが出来上がった時点でさっさとお目当ての入会者に送ってしまうのでプロフィール欄は後付が多い
結局私はその欄の内容を知ることはなかった(今でも知らない)
もっと色々お話したかったが時間が時間なので同じ駅まで一緒に箱舟に乗り(スープの冷めない距離なので)そこで解散となった
別れ際に寒いからとホッカイロ(張らないタイプ)をそっとくれた
相談所が再開するのはお正月が明けてからからになる。交際の申し込みは一週間後だ
私はもらったホッカイロをにぎにぎしながら家路に着いた
(続く)