3回目のデートは温泉(大江戸みたいな感じだけどもっと小規模の日帰り)に行くんだと妹に話した
エル子 「男女別々になる日帰り温泉デートなんて楽しいのか?ないわ~w」
とここでもプ~クスクスされた
おおお!おねえちゃん目からウロコの盾だよ!確かに一緒に過ごす時間が少ないね!さすがリア充JKエル子、着眼点が違う!
ま、まぁめちゃくちゃ寒い日に入る露天風呂も格別なのでいいんだけどね!(将来心筋梗塞には気をつけます)
お風呂におっさん臭くふぃ~と入った後はお食事処でお食事
ちなみにこれが独身時代二人でデートの最後になる日になった(お見合いで出会って3回デートした後結婚・・・)
ほてった体にソバを流し込んでいると唐突に勇者が
「そろそろ相談所を卒業したいんだ」
と切り出した
私はしばらくほへ?っと聞いていたが卒業したいということはつまりそういうことなんだよね?(結婚前提)
私 「ちなみに何回お見合いしたの?」
なんとなしに聞いてみた
そしたらなんと勇者は11月に登録して私と初めてお見合いしたのみであるという
ここに伝説の勇者がいますよ!
本来最初のお見合いというのは様子見が多いのでまず成立することはほぼない
それを最初で決めてしまうんだからまさにロトの称号の持ち主である・・・・
彼は早々に決めてしまったのでこの魔塔(相談所)の恐ろしさを知らずに脱出してしまうわけだな。まるで運よくエンカウントがないままキーアイテムを入手してリレミトで出てしまうようなそんな感じになるのか・・・
私達は時間を作って相談所に赴き退会の手続きを行った
アドバイザーのおねえさんは おめでとうございます! と祝福してくれた
本人達の結婚の意思で退会となるともう結婚相談所としては関与することはなく記念のペアワイングラス贈呈と一言 私達結婚します にあたっての相談所の感想を書かされた(例:この相談所でステキな人にめぐり会えました!S・Kよりみたいなの)
なんて書いたか覚えてません
(この後破談になって黒歴史になる人もいるんだろーなきっと・・・)
無事卒業(魔塔脱出ともいう)を果たした私達は相談所を後にした
私は勇者の行動の展開が速すぎてついていくのがやっとだった疑問に思っていたことを聞いてみた
私 「・・・・なんで結婚しようと思ったの?」
私と・・・・とまでは言えなかったんだよなああぁぁ~~~
勇者は立ち止まりしばらく考えて応えた
勇者 「考えた、すっごく考えた。1日考えた!」
それを聞いて私は思わず
私 「これから先何十年と一緒に住むかもしれないのに1日しか考えなかったの!?」
・・・・いや、もっと考えましたよ。ブツブツと勇者が言い出したので結局本質を聞くことができなかった。今でもそれはわからない(くっ・・・あの時余計なこといわなければ!)
でも不思議とまぁでもいいかと思える自分がいた
私は彼の好きな食べ物とか苦手なものとかまだ知らない
相手もそうだろう
何が得意でなにがそうじゃないのかも知らない
私達は恋愛結婚ではないのでスキスキ大好き!という熱もない
でも彼は私と人生を共に歩むPTを組んでくれませんかと言った
PT組んでくれと言われたら組むしかないよね(笑)
冒険はハラハラドキドキがないとやはり楽しくないよね
初めて入るダンジョンで落とし穴落っこちまくる結婚生活になるかもしれないけど二人でゆっくり攻略するのも楽しそう
二人でそっと手をつないで帰ってみた
(続く)