二人の大いなる意志(結婚にむけて)が固まったので次は魔王(両家の挨拶)の攻略に向けて話し合いをした
結婚するにあたってやはり親に認めてもらえなければエンドロールは迎えられない
私は勇者と話し合った内容を家族に伝えた(ちなみに私が婚活していたことは家族みんな知っている)
(オトンはダストンみたいなドワ男を脳内再生しながら読んでもらうと楽しい・・・かも?)
夕食時、オトンはカツオのタタキを酒のつまみに晩酌をしていた
私 「あのね~、結婚を前提に付き合ってる人が来月挨拶に来たいって」
オトン 「そ、そうか。一ヶ月後か」(震え)
私 「え?明日で2月は終わりだよ?来週の日曜日に来るんだよ」(来月という意味では間違った表現ではないと思っている)
オトン 「えぇっ!!」
口に入れようとしていたタタキをテーブルに落とした
そしてさらに魔王(オトン)に追い討ち
私 「それでね~私の誕生日(二ヵ月後)に入籍したいって」
オトン 「えええぇぇ~~~~!!!」(ボトボトボト)
オトン、さっきから動揺しまっくてタタキが口に入る前にテーブルの上におっこちてるよ
まぁ確かに交際はしていると伝えたが1ヶ月くらいで結婚の話がでたら娘を持つ男親は動揺を隠せないのかもしれない(知らんけど)
もうお父さんたらさっきから汚いですよとオトンがタタキを落とす度にオカンがテーブルをキレイにしていた
エル子はそんなオトンの様子を見て肩をぷるぷるさせて何かをこらえていた(コラコラ笑うんじゃない)
こうしてオトンが勇者を迎え撃つ準備(心の準備とも言う)は1週間与えられた(震えて待て!)
オトンとは性格が似すぎて色々衝突することも多かったがなんだか父親らしい一面を見た気がした
勇者が手土産は何にしようかと相談してきた時、私はあることを思い出した
それは私がまだJKだった頃
晩酌ですでに出来上がっていたオトンが
アンタが結婚相手を連れてくる時は一升瓶持たせてくれりゃいいよ!
なんでそんな会話になったのか覚えてないがその言葉は覚えていた
私は勇者に 一升瓶持ってきて! とお願いした
父よあなたとの約束は果たしますぞ
そして挨拶当日、私達は夕方のバスで一升瓶を抱えながら私の実家を目指した
一升瓶:魔王を弱体化させるキーアイテム
(続く)