実家に着いて玄関のチャイムを鳴らし玄関を開けた瞬間、オトンが隣の自室から飛び出してきた(勇者が身構える前に魔王は突然飛び出してきた!)
オトン 「いあや~。どうもどうも!」
まだシラフなのに異様にテンションが高いオトン
妹 「ごめんねぇ~、お父さんさっきから落ちつかなくってさぁ~w」
そういってオトンを居間に引きずっていった(魔王使いな妹、ラスボスはもちろんオカン)
PM6:30~
*ドワーフ一家は郷土料理で宴を開き勇者をもてなした(DQナレーション風)
まず勇者はオトン(魔王)に大吟醸『光玉』の入った箱を掲げた!
勇者 「これ娘さんからのお約束だそうでして・・・」
オトン 「な、なんだったかな・・・(汗)」
私 (やはり覚えていなかったか・・・まぁ酒の席だったし)
約束はとりあえず果たせたので特に気にはならなかった
定番のお嬢さんをください!的な展開はなく一升瓶を渡した後は ささっ!まずは一杯! とビールを勧められる勇者
30分ほどで大瓶ビール2瓶とうちで用意した750mlの日本酒がなくなった
そして持ってきた光玉も開封し残り5cmと言うところまで一瞬で空けてしまった。いい酒だったのに勿体無い・・・。(甘口でさっぱりしたおいしいお酒でした)
コップが空になるとすかさず注がれるので飲まないわけにはいかない勇者
私は勇者に無理して飲む必要はないと耳打ちした
勇者も弱くはないが酒豪のオトンに付き合っていたら身が持たない
挨拶の日に教会送りは勘弁である・・・
後に勇者は あんなに飲まされたのは初めてだ・・・ と語った
バスのあるうちに帰る予定だったがそれもなくなり11:00過ぎまで飲み明かしかろうじて結婚の話をして赤飯持たされてドワ家で呼んだタクシーに突っ込まれて勇者はフラフラになって帰っていった
オトンは上機嫌で見送った後そのまま着替えもせずに寝てしまった
結局結婚の話よりも飲みが主体となってしまったな・・・
私が勇者の家に挨拶しに行った時は応接室でお茶をしながらだった
うちのおじいちゃんとそんなに年は変わらないがお元気そうな勇者父とちょっと病弱なおっとり勇者母が出迎えてくれた
弟(勇者)の結婚話を聞いて実家にすっとんできた勇者姉が こんな若い子といつの間に付き合ってたの! と驚いていた(すいません年齢より童顔なんです・・・)
中学から6年間男子校で大学も共学ではあるが女性のほとんどいない学部で職場も男ばかりな弟の環境で浮いた話もなかったのに突然降ってわいた結婚話にただただびっくりしていた
ちなみにお姉さんは婚活で知り合ったことは知らないので 紹介で・・・ と軽く濁しておいた(嘘はいっていない)
勇者姉 「え~ホントにいいの?なんで?どこがよかったの??」
私 「とても真面目な方だと思いますが・・・」
お姉さん、その昔はこの土地で行われるミスコンにも選ばれたキレイな人であるが弟に対してのダメ出しっぷりが容赦ないですな・・・
勇者 「・・・・ひどい言われようだ・・・」
ま、まぁこちらもつつがなく?挨拶をすませ後日ドワ家で両家そろって結納を済ませて晴れて婚約となった
次のクエストは
住宅街(住むところ)
入籍
結婚式である
(続く)