じーちゃんの透析治療が始まった
二日に一回約3時間、じーちゃんは足腰が弱っていたので私が病院まで付き添うことになった
血液透析が始まってからは食事は少し緩和され並みよりもちょっと薄味程度の食事に戻れた、ただ水分制限が厳しくて一日600ml以下に制限された
私はじーちゃんに600mlの水の入ったペットボトルを渡してそれを目安に一日の水分量を計測した
じーちゃんはちょっとずつ痩せてはいったがしばらくは穏やかに過ごしていた
しかし、順調と思われた血液透析も終わりを告げる
じーちゃんは元々あまり血管が強くなくて血液透析ができなくなってしまった
脆い血管はすぐに詰まってしまった
担当医との話し合いの結果、じーちゃんは腹膜透析に切り替えることになった
血液透析は専用の機械で血液を循環させてその間はベットから出られないし3~6時間(個人差あり)かかるが2日に一回であるのに対し腹膜透析はそこまで複雑な機材が必要なく家でもできる。
一回の透析時間も30~40分で終わる
しかしこれを1日4回で毎日やらなくてはならない
血液も腹膜も一長一短であるが海外では腹膜が一般的で9割以上血液透析で占められている日本の方がめずらしいそうだ
私は看護師から2週間ほど腹膜透析のやり方やその他の生活の仕方などレクチャーを受けた
家にいる時間がさらに増えた
そしてじーちゃんの食事量もだんだん減ってきた
もう水分制限以外は普通に食べていいことになっているがじーちゃんの食欲がぐっと減った
私はじーちゃんが食べたいというものは積極的に作った
食べることは生きること
また食欲を取り戻して以前のように食を楽しんで欲しいと思った