週明けに担当医に呼ばれて夫と二人で話を聞きに行った
じーちゃんはもう長くないと
腹部に菌が感染して炎症を起こしていた
もう透析もできないと言われた
延命治療はしない、苦痛を和らげる緩和治療に入るできるだけのことはすると・・・
土日で担当医も不在で透析を扱っていない病院に搬送されて処置が遅れた、運がなかったのだと・・・・
私は震えた声で 最初の処置だ適切であれば何かが変わっていましたか・・・? と問うた
担当医はそれでも結果はわからないと答えた
じーちゃんの余命が残りわずかなことだけはわかった
気がつけば私は泣いていた
それは悲しいのか悔しいのか自分でもよくわからない涙だ
一体何が最善だった?
救急車じゃなくて無理やりにでもじーちゃんを担いでいつもの病院に駆け込めばよかった?
それとも夜中のうちに異変に気づければまだ何かが変えられた?
わからない わからない
これは今でもわからない
じーちゃんに会いたい でも会えない
今一番つらいのはじーちゃんが旅立ってしまうまで会えないかもという恐怖だ
今までで一番感染症が憎いと思った
予断を許さないじーちゃんに対してできることは定期的に病院に通って担当の看護師さんに容態を聞くことくらいしかなかった
私は2~3日に一度は病院に通ってじーちゃんの容態を聞いた
本当は毎日でも聞きたがったが病院はとても忙しい場所なので看護師さんの手間はあまり取らせたくなかった
3分くらい話をきいて最後には必ず先生から面会の許可が下りたらすぐに知らせてくださいとお願いして帰っていた
じーちゃんと会えたのはそれから1週間くらいしてからだった