うなのアストルティア日記77話(錬金と私)
「ねぇ、ちょっときて!」
私は家事にいそしむ妻を呼び出した。
「なぁにぃ~?ボク今洗濯物やってるんだけど。」
私はテレビ画面に妻を連れて行った。それを見た妻は目を丸くする。
「すご~い!レアドロ1.2ができたんだぁ~w」
私はちょっと得意になってふんぞり返った。
「今度は皮の手袋だから需要はあるねw」(このへんのくだりは73話参照)
今回は納品用の産物でできたのでラッキー感がハンパない。
「じゃあボクは仕事に戻るよ。」
妻は洗濯へと戻っていった。
ーーーそして数分後ーーー
「ねぇ!ねぇ!ちょっときて!!」
私は急いで妻を呼びに行った。
「今度はなぁに?」
朝ごはん作ってる最中に申し訳ないがぜひ見てほしかった。
「すご~い!今度はレアドロ1.4じゃん。すごいなシーマンw」
私は続けて妻に言った。
「実はまだ星1個残ってるんだよね、続けて錬金してみようかな。」
「まぁ次失敗しても元は取れるし奇跡的にレアドロがまたでたら一攫千金も夢じゃないよねw」
よし!夢を見てやろうじゃないか!!私は予知をした後すべてをパルプンテに変えて気合一閃ルーレットを回してみた。
なんと針は1%枠のパルプンテに吸い寄せられるように止まった。
おおおおお~!これはいよいよきたか!!!私はドキドキしながらパルプンテの結果を待った。
ルカニ3%で埋め尽くされた!
・・・うわぁああぁぁ~~~~!!やってしまったぁ~~~!!!!
これなら失敗の方がよほどマシである。隣で見ていた妻も、
「まぁ、世の中そんなにうまくはいかないよねw。早く降りてご飯食べにきなよ。」
ぷくくっと含み笑いをして台所に戻っていった。
私は元レアドロをギルドマスターに渡して納品の報酬を頂いた。
・・・いい夢を見させてもらったよ・・・やっぱり人間欲はかくものじゃないね。
くぅっ!(号泣)
(続く)