うなのアストルティア日記87話(アストルティア結婚相談所体験談③)
晴れて入会できたのでここでのシステムを説明すると、まず月に2回は必ずプロフィール付きお見合い写真が送られてくるということ。条件はすでにアンケート用紙に書いているのでそれにそった内容で送られてくる。そして送られてくる用紙は2種類、ピンクの紹介と黄色の希望という用紙だ。ピンクの紹介の用紙は係りの人がこんな方はどうですか?と条件に合う人を紹介してくれるもので、一方の黄色の用紙はあらかじめ先方がボクの写真を見て、この人とお見合いしてみたい!という文字通り希望という形で送られてくるもの。なのでうまくいけば紹介2回、希望2回の月4回は最大お見合いするチャンスがあるわけですな。
お見合いするにあたってアドバイザーがぜひレクリエーションに出てくれと言うのでボクは時間を作ってそのレクリエーションなるものに参加してみた。
男女いろいろな年齢層や種族が集められた会議室みたいなところに通された。
そこでなんだか講義みたいなものが始まった。
「みなさん、相手の第一印象は初対面のときに97%で決まってしまうのですよ。」
ベテランっぽいオーガの女性が身だしなみや服装、見合いのときの振る舞いなど色々説明してくれる。(これは勉強になった)
次に1枚の画用紙と12色のクレパスが配られる。
「ではみなさん、好きな色を一本手にとって縦でも横でもいいので半分のところに線を書いてください。」
ボクはクレパスを手に取り(確か青だったかなー?)縦に一本線を書いた。
そしてその半分になった画用紙にそれぞれ半分ずつ思い思いに絵を描けといってきた、5分間で。
ボクは言われた通りに好き勝手に絵を描いてみた。片方はデカい三毛猫の絵、もう片方はその猫を抱っこしている自分らしき絵。
「それではその描いた絵をみなさんの前で発表しますのでどうしてこの絵を描いたかと言う説明とみなさんはその絵からその人をどう思ったかについて述べてください。」
なにー!そんな用途があったとは、あんまり深く考えてなかったよ、うむむむ・・・
そんなボクをよそにみんなみんなそれぞれ説明や意見を述べていく。見てて面白かったのは男女の絵の違い、まぁみんなお世辞にもうまくはないが共通するところは男性はデカイ家だったりなんとなく家族3人が抽象的に描かれていたりする絵が多かった。女性は笑っちゃうくらいみんなソックリな絵、お日様に赤い屋根のおうち、ペットに白い犬がいたりしてね。あまりにも似たり寄ったりした絵が多いのでその人に対する意見が述べにくい!(その絵からその人の性格を読み取れといわれても・・・)
そしてボクの番、みんなボクの絵を見るなり画力の差におおっと声をだす人までいる、講義の人もおおっとかいってるし。(同人をかじってた時代があったので絵は描けました。)
みなの意見はそろって絵がうまいとか動物好きだからやさしそうとか、中には絵がうまい故にネクラそうと言う意見もあった・・・。
絵がうまいとネクラって偏見だろっ!と思ったが実際自身はインドア派なので否定はできずに黙って聞いていた。
そんな男女の立ち振る舞いや洞察力などレクチャーされて最後に見合いのマナー説明書みたいなのを渡されてその日は終了した。
これが実践で生かされるといいのだが・・・そしてこのあとの見合いで出鼻をくじかれることになるのはそう先の話ではなかったりする。
(続く)