うなのアストレティア日記89話(アストルティア結婚相談所体験談⑤)
先のお見合いで大失敗したボクは少しでもお見合いレベルを上げようと古文書(男女の付き合い方やお見合いのマナー本など)を読み漁った。
色々調べていくうちにわかったことだがこういう場所に来る人たちは例にもれず(ボクを含めて)口下手な人が多いということ。合コンなど積極的に社交的な場所に参加する人たちにとってはこんな場所には縁がないわけであって・・・。(結婚したい内向的な人たちの最後の砦みたいなもんだしネ)
そんな内向的な人たちの多いこのお見合いではいかに会話を弾ませるかが重要なポイントになってくる、これは自分が変わるしかないと腹をくくって自己流人格改造に取り掛かる。
日頃表情が乏しいと言われているので、鏡の前で笑顔の練習してみたり・・・。はっきりいって苦行である、なんでこんなことになったのかと後悔もし始める。でも高い入会金払っちゃったので後には引けない。せめてこの1年間は後悔の残らないようにしよう・・・そう心に誓いつつ、次のお見合いが訪れた。
今度のお相手は今や誰もがうらやむ公務員、超体育会系のオーガだった。
趣味はスキューバダイビングだそうな。
ボクはさっそく培ったお見合いスキルを実践投入した。
「スキューバダイビングが趣味ってすごいですね。」
相手の趣味から話題を引き出す、案の定彼は饒舌に語りだした。ボクはひたすら聞き手に徹する。
はっきり言ってちんぷんかんぷんなので聞いててもつまらない。それでもボクはへぇ~すごいですねとかそうなんだぁっとかひたすら相槌を打っていた。
そのあと場所を変えて二人で食事を取った、この場合基本男性側が払うが女性は例え払わなくても財布だして割り勘くらいは・・・とうい感じにしなくてはなりません。おごられる気満々な態度をとってはいけませんよ?
男性もじゃあ割り勘でwなんて言ったらこの世界だとかなり痛い目で見られますがw
食事しながらの話もほとんどは相手の仕事と趣味の話。ひたすら聞き手に転じるのって結構ツラい;;そんな感じで1日は終わった。
その後、この人と引き続き交際するか否かをアドバイザーに報告しなければならない。(連絡のやり取りは基本アドバイザーを通してやる)
ボクはぶっちゃけつまんなかったけど、1日じゃわかんないよねってことで交際OKにした。しばらくすると相手方も交際OKの返事があったと連絡がきた。
お見合いで初めて交際成立である。
晴れて交際になったのはいいがやはり会話はつまらないものだった・・・。相手は自分の趣味や仕事の話には会話ははずむんだけど、ボクの方の会話になると興味がないんだかわからないんだかですぐ言葉につまってしまう。
あからさまにボクの話を興味ないと態度で示す。自分の話はしたいけどこちらの話は興味ないのである。(いや、ボクも興味ないけどさぁ・・・)
結局、しばらくして相手の方から交際お断りの連絡がきたとアドバイザーに告げられた(交際や断りはみなアドバイザーを通して行われる、断られた経緯について語られることもない)
内心、ボクもホッとした、妥協は必要とはいえある程度は共通の話題はほしいところではある。
このへんの兼ね合いは難しい所ではあるが頑張って次に活かしたいものだ。
ボクの頭の中でレベルアップの音が響いた気がした。
チャララランランラ~♪
(続く)