うなのアストルティア日記90話(アストルティア結婚相談所体験談⑥)
何度かお見合いを重ねていくうちにスキルが上がる。そして習得したスキルがこれ 見極める である。この能力をお見合い開始に発動すると あ、こいつ駄目なタイプだ というのがわかるようになるなんとも嫌な特技である。
大抵見極めて駄目なタイプと思った人は案の定、次に移動する場所の下調べをしていない。(次にどこに行くかあらかじめ調べておくのはお見合いの基本である)
「どこにいきましょ~かね~?」
なんてのん気なことを言っている。そんな輩には洗礼をかねて、
「私いいところ知ってますよ。」
なんて言って相手を誘導、ちょっと有名で高級なスィーツ店なんかに入って
「ここのケーキこれがオススメなんですよ。」
なんていって結構いい値段のケーキを勧めてみる。相手はなんの疑いもなく
ああ、そうなんだといってそれを注文してお茶して帰るというパターン。ゴチになります。
今これを読んで ヒドイ とか思っているアナタ、ほんとにヒドイ話はここでも男女間での結婚意識に差があるというところですよ。
ボクはこういうお金払ってお見合いする人ってみんな真剣に結婚を考えているものだと思ってました。思ってましたとも。でも実際はそうじゃなかった・・・。
お見合いに対する行動パターンはレクリエーションやもしそれを参加していなかったとしても、アドバイザーの説明や貰った資料など学ぶ機会は必ずあるのです。それを怠り合コンの延長感覚で来られるのは困るわけですよ、見合いには見合いのルールってものがあるのですよ?生半可な気持ちでやる人はお見合いする資格はないとボクは思っとります。
このダメダメタイプで一番厄介なのは結婚する気がないのにお見合いしてくる奴。このタイプは結婚する気はないんだけど親がせっついて親がお金出してしぶしぶお見合いするパターン。(何人かこういう奴と見合いさせられた)
見合い開始直後に実は結婚する気はないとカミングアウトされるこっちの気持ちといったら・・・切ないの一言である。
この無駄な時間を返せ!と言いたくなる。親の金で入会してるわけだから本人は痛くもかゆくもないわけだしね・・・。でもあわよくばカワイイ子がいるかもしれないということでその辺は内緒にしてこうしてお見合いの場に現れるのである。結婚はしたくないけど彼女はほしい。
・・・・出会い系にでもいってろ!!!
当然ボクが報告するよりも早く、先方からお断りの連絡がくる。(結婚する気ないわけだし)
ボクが出来ることといったらアドバイザーに、
「その人、結婚の意志ないらしいですよ。」
とチクることくらいしかできないのだが・・・。
お見合いの理想と現実にこんなにも差があるとは・・・・。
これでも十分打ちのめされているのだが、このあとさらに追い討ちをかける痛恨の一撃が待っていた。
(続く)