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ネコの下僕

うな

[うな]

キャラID
: KC921-525
種 族
: ドワーフ
性 別
: 女
職 業
: 旅芸人
レベル
: 124

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写真コンテスト

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うなの冒険日誌

2013-08-02 16:52:29.0 2013-08-02 16:58:06.0テーマ:その他

日誌を書いた!

うなのアストルティア日記93話(アストルティア結婚相談所体験談⑨)

今年ももうすぐ終わり・・・寒い季節になってきたものだ。この頃になって別の道を考え始める、お見合い期間1年でいい人が決まらなかったら他の職業でもやるかと。最近中衛もパッとしないので思い切って僧侶でもやってみるかとか、とにかく新しいことを始めよう。まだ若いんだし・・・。
年末、相談所から今年最後の電話連絡がくる。
「先日の紹介からお見合いのお返事を頂きました。日時はどうされますか?」
「この日とこの日とこの日なら行けそうです、時間は何時でも構いません。」
相手の名前を告げられたが顔はもうよく覚えていない、他人の顔と名前を覚えないタイプなので・・・。
結局、相手もなかなか時間が取れない方だったので日時は12月28日午後7時という相談所でも最後の最後の営業時間にこぎつけた。
今年最後のお見合い、せめて平穏に締めくくりたいものである。

さすがに12月は寒いなぁ・・・もうクリスマスは終わっちゃってお正月モードだしね。ついこのあいだまでウェディやオーガ果てはプクリポまでカップルで溢れていたような気がするんだけど、今やおせちの買出しに走るドワーフのおばちゃんとかしか見えないよ・・・。
ボクは季節の変化に忠実な町並みを歩いて慣れた見合い場へ向かった。

相変わらずボクの方が早かったけど、相手もすぐ来た。
もはや慣れたいつもの光景、
「うなです。よろしくお願いします。」
ボクは挨拶して相手を見た。スラリとした長身が印象的なウェディだった。
「シーマンといいます。よろしくお願いします。」
ボクらは着席しお見合いを始めた。


「シーマンさんのお仕事ってどんなことやってるんですか?」
一応資料には書かれていたがよく理解はできなかったので聞いてみた。彼はしばらく考えこんで、
「そうですねぇ・・・、すごく簡単にいうとPCを直すお仕事かな?」
ボクはそれを聞いて、
「すごい!じゃあプレステとかも直せるの!?」
接続だってマンゾクにできないのにPC直せるなんて神だ!ボクは本気でそう聞いたら、
「いや、プレステは無理!!」
キューブも無理って言われて思わず なぁ~んだ と思ってプクプクしていた。
彼は微笑んで、
「・・・ゲーム、好きなんですね。」
と言ってきた。
「ゲーム大好きです!!これだけは譲れません!」
もう半年以上お見合いしてきて自分を押し殺すことはやめにしていた。ありのままの自分を最初から受け入れてくれる人にしよう、そう思ってありのままの自分でお見合いするようになっていた。
「私はそんなにやる方ではありませんが・・・インターネットのゲームならやっていますよw」
ボクはコーヒーにこれでもかと砂糖を入れながら、
「あ~ボクも今ファイナル的なものならやってますよ。」
「私もそれやっています。」
「!!」
まさかお見合いで同志に出会えるとは。
相談所の営業時間が終了したのでボクらは場所を変えて食事をしながら色んな話をした。お見合いでこれだけ充実した会話ができたのは初めてかもしれない。
夜も深まってどんどん寒くなっていった、別れ際にホッカイロを渡されて駅まで送ってくれた、これも初めての体験である。
「今日はありがとう。」
箱舟に乗ったボクにそうつぶやき見送ってくれた。
箱舟に揺られながら彼から貰ったホッカイロをニギニギしながら家路へと戻っていった。

                            (続く)
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