うなのアストルティア日記114話(DQを語る④:第一章)
王宮の戦士
ある村で子供が次々を消息を絶つのでそれを解決するというお話。
この物語の主人公は言わずと知れたピンクの鎧にお供のホイミスライムがトレードマークのライアンさんである。王の前に集められた王宮戦士の中で一人だけピンクという異様に目立つ姿が印象的(NPCとの差別化を図ってるんだろうけどもう少しなんとかならなかったものか・・・)
王の合図と共に一斉に散り散りになっていく中、一人の子供が行方不明になった母親(人妻)が駆け寄ってきて 助けてください! とお願いされる。
城を出てすぐ ワシも旅に連れてってくれ! とお願いしてくるじいちゃんに会う。はい と答えて後ろについてくるんだけどハァハァいってついてこれない、仕方ないので後ろから押して町を出たことも何度か・・・。(結局ついてこないけどね)
Ⅳになってから少しだけセーブ状況が変わる、前作では王からだったものが教会に変わる、これ以降セーブは教会へというのが定着する。でもⅢが抜けきらない人はしばらくは王様の所に行っちゃうんだよね、慣れるのに少しかかる。またDQ10でMMO初心者のアナクロ世代では酒場が解放されるまでの間、どこでもログアウトできることをあまり知らない人が結構いたりして、わざわざ教会で落ちる人なんてのもあったり。
・・・時代を感じます。
村に行く途中の洞窟で道に迷った同僚を発見、お城で一番気合が入っていた男である。この男、迷ってる間に事件は解決されあげく第五章でもまだ彷徨っていた、五章でライアン連れて仲間話をすると、
「あやつまだ迷っているのか!」
と、めずらしいライアンツッコミを見ることができる。
村についたらさっそく調査開始、村人への聞き込みである。さらわれた子供達にヒゲ・・・DQ10のパクレ警部を彷彿とさせる、DQの世界観はこういうところで繋がっているのかもしれない。
村の牢屋で盗みを働いて捕まった男に会う、しかし記憶喪失の気があり情報はつかめない、この男に心当たりがあったので一度城に戻り男の妻と名乗る女性を連れて村に引き返した。道中人妻と二人旅である(他に他意はない)
男のもとにつくと妻は記憶を取り戻すためにいきなり人目をはばからずパフパフを始める、いきなり昼ドラな展開に!DQ10バリのグラフィックだったらとんでもないことになってましたね(昔のアニメとゲームは自由です)
妻の献身的なパフパフの甲斐あって夫は記憶が戻る、夫の証言を元にとある古井戸に向かう王宮のヒゲ、古井戸の奥で異様な生物に出会う。
「ボク、ホイミン。人間になるのが夢なんだ。」
そこには巨大なホイミスライムが鎮座していた、ここの洞窟のボスなのではないだろうかと思ったくらい、はっきり言って空飛ぶ靴なんかどうでもよくなってしまうくらいのインパクトであった。
そいつを旅のお供に加えて子供がいると思われる塔に潜入、途中同僚と思われる奴に出会い、
「俺もホイミスライム仲間に入れとけばよかった」
と愚痴る。
リメイク版では、
「ボクだってライアン様の方がいいやい」
なんて可愛いことを言っていたりする。
この後、二人はしばらく旅を続けていたと思われるが、五章ではすでにホイミンはいない。キングレオ城で ライアン様を助けて! と人間になったホイミンと言葉を交わすだけである。小説版DQやモンスター物語などに書かれるホイミンはどっちも悲しい別れ方をしている、でもゲーム上では詳しくは語られていない。五章でホイミンと出会った場所はあの人体実験で悪名高いキングレオ城、想像ではあるが進化の秘法とホイミンの人間化はなんらかの関係性があると匂わせる場面である。
塔の主を倒し無事子供達を救出する。途中、瀕死の同僚から闇の帝王を打ち倒す勇者の話を聞く。一つの小さな村の事件は実は巨大な組織の陰謀につながっていたなんて、なんだか一昔前の海外刑事ドラマみたい。
かくしてヒゲの王宮戦士から物語の幕開けが始まった。
(続く)