目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

最新型Sキラーマシン

ゼツカ

[ゼツカ]

キャラID
: RD820-851
種 族
: オーガ
性 別
: 女
職 業
: 戦士
レベル
: 110

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}{{ optionalYear }}
    {{ entryTitle }}  {{ charaName }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}
    {{ charaName }}

ゼツカの冒険日誌

2018-04-07 11:05:51.0 テーマ:その他

《~絶火伝ZERO~運命の忌み子~》 第2話《厄介者》



そんな昔の事を何気なく考えながら
私はグランゼドーラの城下町で
空を眺めていた。


竜族とのあの一件の後


私はグランゼドーラに戻り
アリオス王から直々に
アンルシアの盟友として
そしてアンルシアの親衛隊長として
城で働いてくれないか?
との申し出を受けて
渋々引き受けた。





私は言動が荒っぽく
態度も人より良いとは言えないのは
自分でもよくわかっていた。


元来私は善人寄りではなく
悪人寄りの性分で
愛想笑いすらしたことがない。


一見してみれば
怒っているのか機嫌が悪いのか
そんな風に見られる程であった。
優しく甘い表情を見せる相手など
一握りであった。


そんな私が隊の人や
城下町の人と仲良く?


無理に等しかった。





案の定


粗悪な態度や粗暴な言動で
度々問題が起きることもあり
隊長として相応しくないと
城下の住民や隊員達から
陰口を叩かれていたが
その度にアンルシアや
アリオス王の計らいで
事なきを得ているような状況であった。


率直に言えば


私は嫌われ者であった。


好きで隊長をやってるわけじゃないと
腹の中では常に思っていた。


そんな時だった。





町行く親子連れの子供の方が
空を見上げている私に
つっかかってきた。


子供
「お前悪いやつなんだってな!」



「こら!やめなさい!」


ゼツカ
「…」


子供
「お前なんか僕がやっつけてやる!」


ゼツカ
「へぇ…どうやってだ…?」


私はその子供の前に
立ちはだかった。



「ひっ!」


ゼツカ
「…」


子供
「お、お前なんか怖くないぞ!
くらえ!悪党!隊長なんかやめて
この町から出ていけ!」


そういうと
子供は足元の石ころを
私に投げつけた。



私は



避けなかった。



ガッ!



子供
「…あ…」


ゼツカ
「…」


投げられた石ころは
見事に私の頭に直撃した。


頭から血が滴り落ちる。


ゼツカ
「ふっ…あの時に似ているな…」


そんなことを思いながら血を拭う。



「こら!なんてことするの!」


子供
「…だ、だって!」



「すいませんほんとに!
大丈夫ですか?!あぁ!血が!
うちの子供がなんてことを…!
ほら!あんたも謝りなさい!!」


ゼツカ
「いや…構わないさ」


子供
「…」


私はたじろぐ親をよそに
その子供を見下ろす





ゼツカ
「…そう、私はあんたの言う通り
悪いやつさ…だがな…」


一変


その子供の胸ぐらを掴みこう言った。


ゼツカ
「そんな悪いやつに守られてるお前は
情けなくて惨めなやつだ…そうは思わないか?」


子供
「…う…!」


ゼツカ
「私みたいな悪党に守られるのが嫌なら…お前も強くなれ…強くなって、この町を守れるほどに…大切な者を守れるほどに強くなって…頼られる人間になることだ、力も無いのにわめくだけわめいて何もしないグズにだけはなるな」


子供
「…」


そう言って手を放すと
親に一言だけ告げた。


ゼツカ
「子供に手荒な真似をしてすまない。
そして私は大丈夫だ、こういう扱いをされるのには慣れている」



「…え」


ゼツカ
「…城や隊に、私の態度や言動が悪いと
苦情が来ているのは知っている
だが私は無愛想な性格でな…
優しい言葉を掛けたり
優しく接するというのが苦手なんだ
この町の住人には不快な思いを
抱かせているようで申し訳ない
だがやるべき事はやる
苦情があるならまた城へ申し出てくれ」



「…」


ゼツカ
「では失礼する」


そういって私はその場を後に
しようとした時だった。


マルチナが走り寄ってきた。


マルチナ
「ぜっちゃん!あっちでなんか
ばうくむーへんとかいう…
あれ?!ぜっちゃん!怪我してるの!
どうしたの?!大丈夫?!」


ゼツカ
「ちょっと転んだのよ、大丈夫
ていうかバウクムーヘンじゃなくて
バウムクーヘンよ」


マルチナ
「そうなの!そのばうくむーへん
ってやつがあっちで売ってて
美味しそうなの!食べるの!」


ゼツカ
「はいはい…w」


マルチナとそんな会話をし
私達はその親子を背に歩き出した。



子供
「…」



「…噂とは…全然違うのね…
もっと横暴で乱暴な人だと
思ってたわ…」


子供
「…」



「…あの子供に笑いかけるあの人の顔…
あの顔を見て…あなたはあの人が
悪い人に見えた…?」


子供
「…ううん」



「…あの人が…勇者アンルシア様の盟友…ゼツカさんなのね…」


親子は娘に笑いかけながら去っていく
ゼツカの姿をいつまでも眺めていた。



~つづく~


いいね! 10 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる