今回、つまり第3回「ヨカゼ・リサイタル ~僕はある時、恋をした~」のストーリーです。
当然ネタバレになりますが、この舞台は当分再演の予定はなく、また再演するとしたら性格上、大きく手を入れると思います。
その上で。さあ、語りましょう。
今回の語り部は灰色の私……。
これより始まるのは、ある少年の旅と恋。
そして、過去と未来についての物語。

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「序曲~旅立ち」
僕は体に不具があり
生まれつきベッドの上
その頃の世界は
兄様の語る遠いところ
でもある日、
機械の体を手に入れた
:
僕は夢中で
世界を巡った
機械の心臓を
ドキドキさせながらね
そして……
僕はある時、恋をした
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……こうして彼は旅立ちました。
では、続きを。
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「炎に集うように」
活気と喧騒の中で
なんとなく寄り添う
そんな弱さと
強さをもった人たちを
どこか愛おしく
眺めながら……
僕はふと、
ある少女に目を止めた
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……これはグレンを題材にした曲。
では、続きを。
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「水に祈るように」
どこからでも
ずっと見ていたいと
そう思って街を
作ったんじゃないかと
少しの別れも
永遠の別れも忘れずに
だからかな、
あの子と再会したのは
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……これはジュレットを題材にした曲。
では、続きを。
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「土と歩むように」
人の営みって
一筋縄ではいかなくて
だからこそ
面白いってことがね
そんな話をしていると
彼女に打ち明けられた
彼女は過去を
無くしていたんだ……
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……これはガタラを題材にした曲。
では、続きを。
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「風が許すように」
それでも僕は幸せだよ
そう笑ってみせた
その時風が吹いて
草花が舞い上がり
その香りに僕たちは
何かを許されたような
そんな気がして、
自然と唇を重ねたんだ
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……これはアズランを題材にした曲。
では、続きを。
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「花に隠れるように」
だけどね、ある人が
言ったんだ……
路地裏の薄暗い片隅で
過去を封じたノートが
この先の大きな街に
あるっていう情報
人は見かけによらない
僕は誰よりもその事を
知っていたはずなのに
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……これはオルフェアを題材にした曲。
そして最後に……。
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「終曲~未来を」
ねえ、人は、ヒトは
過去に生きるべきかな
僕が、彼女に
渡したかったのは
未来じゃないのかなと
そう、思ってね……
:
あふれだす記憶に
震える彼女を抱きしめ
大丈夫だよって
ささやき続けた
僕はもう人じゃない
でも、君に会えたよと
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……これで彼の旅は終わり。
けれど、物語はもう少し……。
もうお分かりかしら?
私は失われし過去の姿
そして……。
after endding...

「これが僕たちの旅と恋、その結末で愛の始まり」

「これが、過去と未来を手にした、今の私です」

「どうか貴方にも、素晴らしい未来を……」
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ヨカゼ・リサイタル ~僕はある時、恋をした~
2016年 4月9日&10日
全ての人に感謝を込めて……。
produced by ヨカゼ
写真協力:らびぃさん