忘れられない出会いがあります。私にとって特別な2つの出会いが。
もうずいぶん前の話なのですが、私がアストルティアに生まれてすぐの頃だったでしょうか。ツスクルの村に降り立って、最初に思ったことは「人いない」でした。
でも正直ホッとしました。オンラインは初めてで今では考えられないほどビビっていました。詐欺やらやらの話は聞いていたので、ネットの世界で人と関わる事に躊躇していました。ので私が最初にしたことは「ひとりプレイ中」の札を付け、サバ11に移動することでした。メギとかグレンの暗号のやり取り、意味分からなかったし、怖かったし。チャット早すぎてついていけなかったし。
というわけで、1か月程はボッチでプレイしていました。初心者ボッチの壁①はレベルあげです。ドルワームのボスに勝てなくて、パッシブのため日々タコを殴っておりました。
そんなある日、日替わりにヴェリ西スカラベ3万が初めて来ました。一番強い職でレべ40の魔法使いにとって是が非でもやりたい討伐。レベル40前後で雇えるサポは良くてばくれつ拳しか使えません。それでも3万に目が眩んでいるので意気揚々と向かいました。
周りに人はほとんどいないヴェリ西で、もう金塊にしか見えない黄緑の虫にぶつかります。今思えば当時から脳筋ですね私。成長してないな。
まあワンパンでチンです。サポが生き返しても回復する前に爆弾でドーン。サポのバトが一人で削り、残りの盗賊と賢者が私の介護です。…なぜこの構成だったのでしょう私(´・ω・`)
戦闘の半分以上を死んでる状態の時、近くを一人の冒険者が通りかかりました。オガ子さんです。そして応援してくれました。「ありがとう!」と返す私。その瞬間、金塊に命を吸い取られました。サポにザオって貰うとまた応援が。あまりのへっぽこ振りに心配になったのか、美人オガ子さん、その戦闘が終わるまでずっと傍で応援を続けてくれました。もしかしたらサポの(え)力及ばず全滅したらザオをしようと思っていたのかもしれません。私はこの時パニックでした。頭の中はオープニング映像のアレです。嬉しいやら申し訳ないやらチャット慣れてないし定型文しか返せないし、どうすればこの感謝を伝えられる?!あ、何かお礼を!え?何を渡せば???
そんなまごまごしている私にその超美人聖女様は魔法の小瓶を撒いて一言「頑張って!^^」そして颯爽と去っていきました。女神を見た気がします…。
もう一つの出会いはそれから少し経った時。ボッチの壁②スパスタ転職クエでの事。一人でやると禿げそうになるあのクエ…。タライを頭に受け続けいいかげん涙目になってる時に、近くをオガ男さんが通りかかりました。相手をしているモンスターで気づいたのでしょう。ずっと応援をしてくれました。定型文で「ありがとう!」しか返せない私にそのイケメンオガ男さん一言「がんばってねー」そして颯爽と去っていきました。如来を見た気がします…。
正直たいした話ではありません。皆経験したことがあるような、よくある話なのだと思います。でもその時の私はびっくりしました。通りすがりの人に自分の時間を使うことを躊躇わない人と出会えるなんてと。
この2つの出会いの後、私は「一人プレイ」の札を外しました。そして今も「フレ募集中」の札を外していません。チームに入り、フレンドと出会い、毎日楽しく遊んでいます。悲しい別れもありました。夜眠れなくなる位腹立つ事も悩んだ事も。おそらくあのまま一人でいたらこんな思いはしなかったでしょう。
それでも一人に戻ろうとは思いません。それ以上に楽しい事があったのだから。戦い方を教えてくれた、雑談に付き合ってくれた、色んなコンテンツに連れて行ってくれた、そしてなによりこの世界を面白く楽しいものにしてくれている、私の素晴らしいフレンドに恥じない私であるために。
DQXは人と繋がるゲームです。私はこの世界を最後まで心から楽しむために、前に進みます。だから今のチームを離れることを選択します。さんざんお世話になって恩知らずと言われれば返す言葉もありませんが、私は私のゲームを楽しむために選びます。
人生はRPG。全ての出会いを経験値にして自分の意志で旅立ちます。
では、長文乱文分かりにくい自己満日誌、読んで頂いてありがとうございます。フレンドの皆さん、チムメンの皆さん、かつて出会った皆さん、これから出会う皆さんに充実したアストルティアライフがありますよう心から願っています。