くさったナスの冒険日誌

Q,はじめて相談します。
    しつこいまでの友達の 誘いで
    チームに入ったところ、あまりのいい加減
    ぶりに閉口しています。この友人は本当に、
    Xを楽しんでいるのでしょうか？

A,もちろんです。仮にもチームに入るほどには
   ドラクエXを楽しんでるということですよ？
    ただ、やる気が空回りしてしまっているのですね。
    人間、うまくいかないというのはあるものです。

Q,モンスターを発見したとたんに突っこんで
    いくイノシシのような性格はなんとかなら
    ないものでしょうか？その友人が倒れたあと
    自分だけで進んでいけるなら全然かまわない
    のですが、自分はまだ弱かったので道連れにされて
    ちからつきますので放っておくワケにもいきません。

A,持って生まれた性格ばかりはどうにもなりません。
   彼はモンスターで言えばバーサーカーのようなもの
   なのです。むしろアナタは ブレーキ役に徹し彼の
   壁役 としてサポートすれば良いのではないでしょうか。
   ときにはその友人をかなしばりにするなどの、
   賢い奥様の夫操縦術的な思いきった手段も必要です。

Q,そこそこのレベルのおかげで序盤はそれなりに戦える
    友人なんですが自分の装備が整う頃は明らかに
    自分より見劣りしてきます。レベルも36とアタマ打ちとなり
    そこから先は戦闘のたびにピンチの連続、名前の所が
    オレンジになりっぱなしで気が休まりません。
    何か解決法はありませんか？

A,とにかく薬草を大量に持ち歩くことです。
   自分本人よりもその友人を優先するくらいの
   気持ちではなければお話になりません。
   誰かを守るという意思は人を強くします。
   アナタもきっと心だけは強くなってるの
   ですからむしろ友人に感謝しましょう。

Q,友人が弱く戦力外なのに負けると 死ね や糞 と
    罵倒されることに非常に怒りを覚えています。
    
A,誰でも大切な状況で失敗してしまったら
   動揺しますよね？話からしてその友人は
   とても子どもっぽいところがあります。
   ある意味天然記念物的な純粋さ、とでも
   言いましょうか。もしかしたら彼は“悪口
   を言ったら相手が傷付く”という概念を知らない
   のかもしれません。だとしたら、どうして彼を
   責めることができましょう？

Q,自分のミスは棚にあげて
    少しのミスでも凄い勢いで 殺す と
    言ってきますが？

A,ええと……そうだ！あれはアナタにじゃれ
   かかってるワケなんですよ幼児のように。
   バカバカって感じです。だから ホントに
   殺すわけじゃない、と。友人のミスは……
   空間歪曲現象はいつでも起こりうるんです。偶然。

Q,じゃれてるときましたか……この前は
    どうでもよさそうな魔物の討伐でうっかり
    育成途中の職業で来てしまい、自分がログアウトする
    まで 殺殺殺殺殺殺 と言われつづけたんですけどね。
    正直、生きた心地がしません。

A,ああ、それはいけません！
   アナタにとってはどうでもいい討伐でも
   友人にとっては死に別れた父親との約束かも
   しれたせん。ログアウトするまで 殺殺殺殺殺 と
   言われるのも、これは仕方のないことですね。

Q,その状態でなんとかログアウトすると、次の日
    からは普通に話しかけてきます。
   それって死に別れた父親との約束なんて
   最初からないんじゃあ……もしもし？もしもーし？
   くそう、逃げやがった！