私はシルファー
今日は週討伐のため、ヘルカッチャを討伐に来たのだが、気が進まない。
なぜなら・・・
??「ヨク来タ、シルファー、ダッタカ。最近ヨク見カケルガ、用デモアルノカ?」
シル「あ、カッチャン。う、うん、ちょっといいアイテムが落ちててさ!」
カ「・・・ソウカソウカ。好キナダケ見テイクトイイ。」
シル「うん、ありがと!」
だが、本当は違った。
週討伐でヘルカッチャをよく討伐にきていたのだ。
モンスターながら、冒険者に優しいヘルカッチャのカッチャンは、それを知らずに気さくに毎週、話しかけてくれていたのだ。
そんなある日の週討伐のこと
シル「さてさて討伐も落ち着いたし、グランゼドーラに戻る前にカッチャンに挨拶を・・・っと。」
シル「カッチャン、また来週くるねー!」
カ「・・・・・」
シル「カッチャン?どうしたの?」
??「その冒険者を始末しろ。ヘルカッチャ。」
カ「グググ・・・・ガガガガガガ!」
シル「うっ・・・!あの優しいカッチャンが襲ってくるなんて!それにお前は、キラーデーモン!」
キ「オレの力を使えば、ヘルカッチャごときの操作など容易いこと。さあ、やるのだヘルカッチャ!」
カ「グァアアアアア!」
シル「カッチャン落ち着いてよ!いつもの優しいカッチャンに戻ってよ!」
どんなに話しかけても、カッチャンの暴走は止まらない。容赦のない攻撃がシルファー達を襲う中、ついに・・・
サポ「やるしかないみたいね。」
シル「え、そんな!みんなわかってるでしょ!?あの優しいカッチャンなんだよ!?」
サポ「甘ったれるな!!」
シル「!!」
サポ「だったら、さっきからあいつが繰り出してきてる攻撃は何?声も届かない暴走は何?あいつはもう、あなたの優しいお友達じゃないのよ!」
シル「で、でも・・・」
キ「貴様の仲間は優秀だなぁ。そうだ、今目の前にいるのはヘルカッチャ、それ以上も以下もない。・・・・・貴様が毎週、嘘を講じてまで倒してきたヘルカッチャと、なんら変わらぬ!」
シル「う、うるさい!確かに事実は偽ったかもしれないけど・・・それでも冒険者としての討伐を・・・」
カ「ガガガ・・・イ、イ・・・」
シル「え?カッチャン?」
カ「イイ、ンダ・・・、ワカッテ、ギギギ・・・イタヨ。シルファーガ・・・イツモ、討伐ノタメニ、来テタコト・・・ガガガ・・・」
カ「シルファー、優シイカラ。私タチノ同胞ガ散ッテイク事実ヲ、隠シテ、イタノダロウ・・・」
シル「カッチャン・・・知ってたんだ・・・うん。でもやっぱり嘘には変わりなかったよ。」
カ「イインダ。私ハ、モンスター。シルファー、冒険者。倒スカ倒サレルカノ関係ハ、必然的ナコト・・・」
シル「カッチャン・・・」
シルファーとカッチャンの会話に、キラーデーモンも、さらにはサポもシビレをきらす。
キ「チッ!心を取り戻し始めたか・・・!ならば更に強い力を与えるまでよ!」
カ「グガガガガァァァァ!!!」
シル「カッチャン!!」
カ「シル・・・ファー、君ガ・・・ヤルンダ・・・。サア、早ク!マタ、暴走シテ、君タチヲ、傷ツケテシマウ・・・、前二!!」
キ「やれぇ!ヘルカッチャ!」
サポ「シルファー!!」
シル「・・・・・いままで友達でいてくれてありがとう。カッチャン。」
シル「そして」
シル「ひとりの冒険者として、ヘルカッチャを討伐します!」
ヘルカッチャ「・・・・・強ク生キヨ。冒険者ヨ・・・」
シル「また来るよ。討伐に。」
このお話は、討伐中にヘルカッチャとキラーデーモンが一緒にいるのを見て、思いついたフィクションです。
長々と妄想にお付き合いいただき、ありがとうございました!