シル「よう。」
ドル「なんじゃ、ひとりかい。」
シル「たまにはそういうときもある。」
ドル「そうか。」
・・・・・・
ドル「ずっと言ってたなあ。最終章が出てから魔界に旅立つんだって。」
シル「うん。」
ドル「それにも関わらずレベル解放からのレベル上げを優先するとは、お前もつくづく物好きだのう。」
シル「しょうがないだろう。そりゃあストーリーについに行けるのは最高に楽しみだけど、それでもレベル上げを優先したいんだから。」
ドル「・・・・、次への経験値は?」
シル「130万。」
ドル「そうか。」
シル「・・・。」
ドル「今はまだしも、次の解放くらいからは、いよいよここでは足りなくなってくるか。」
シル「い、いやまだまだここでも・・・」
ドル「わかっておったさ。」
シル「!!」
ドル「最近ここでレベル上げしていても、表情に迷いが見え隠れしとるわ。」
シル「それは・・・。」
ドル「もう5年以上の付き合いだ。いよいよ魔界に行ったら、新しい狩場でも見つけんときつい。そういうことだろう。」
シル「よくわかるね。」
ドル「バカモンが!むしろよく今までここでレベル上げし続けられたもんだわい!バージョン4にもいくらか良い場所はあったろうに。」
シル「それでもここがよかったんだよ。ほんの少し効率が悪くてもね。」
ドル「だが?」
シル「うん、いよいよ、ね。」
ドル「そうか。」
シル「あと100体で10万体討伐だし、キリもいいかなって。」
ドル「そうか。」
ドル「まあ、ワシらも今まで、お前さんのレベル上げへの執念に魅せられてここまで付き合ってきた。そんなお前さんが次へと進むというなら、送り出すだけさ。」
シル「ドルちゃん・・・。」
ドル「さみしくなるが、な・・・。」
シル「・・・。」
ドル「ほれ、とりあえず今回のレベル上げはここでやるんだろう。明日も来るんだろうし、今日はもう寝ろ!」
シル「う、うん。」
シル「あの、ドルちゃん!」
ドル「なんじゃい」
シル「俺、ストーリーのときは、どんな敵のパワーに押されてもさ!いつも背中には、積み重ねてきたドルイドの経験値が後押ししてくれるから、一歩も退かないんだぜ!いままでも!そしてこれからもな!じゃあまた明日!」
ドル「ふっ・・・あいつめ。」
ドル「モンスターの体じゃなきゃ、目からの汗で脱水症状で倒れてたわい。」
【ここまでの空気をぶちこわすおまけ】
ドル「いやいや!良い流れで終われたのに!」
シル「せっかく撮ったから。」
ドル「ばかやろう!!」