「なー?」
【はい、なんでしょう?】
「ユキ、どこに行ったかしらんー?」
【やはりユキさんに何かが】
「やはりとは?」
【ユキさんからお手紙が届いていましたよ。】
「へっ・・・?」
「いやいや毎日会っとるのに手紙とか、気持ち悪・・・。どれどれ・・・」
ユキ【よう。どうせお前のことだから気持ち悪・・・なんて言ってるんだろうな。】
「読まれている・・・」
ユキ【最近では魔界とやらで歩みを進めるお前を、みさおと共に全力を尽くしてきた。決して諦めないお前を見ていて、長年共にいる俺としてはとても誇らしい気持ちだった。】
「お、おう・・・。照れくさいな」
ユキ【だが限界は感じていた。2年前からお前に付き添うようになり、俺の旅にストップがかかり、それ以来レベルと装備に依存して戦っていた。だがそれではダメだと気づいた。表面的な強さではお前とはもう背中合わせに戦う資格はない。今のお前のような強さは過去、魔界を旅して世界を知り、人々と絆を育んで得た強さだ。】
ユキ【だから俺もまずは数年ぶりに歩みを進め、まずは過去に降り立った。お前と同じ強さを得るために。少し時間はがかるかもしれないが、色々終えて今度は真に背中合わせ隣り合わせで戦う強さを得て帰ってくる。じゃあまたな!】
シルファー「・・・。」
シルファー「・・・。」
シルファー「幸せだ。」