【ほらほらどうしましたか!?先ほどまでの威勢は!】
シルファー「こいつ、調子にのりやがって・・・!けどこのまま続けてても・・・。」
【逃げても良いのですよ。私はその間に破壊の限りを尽くしますがね!】
シルファー「猶予ありがとよ!作戦タイムだ!」
シルファーは一時撤退した。
シルファー「やれやれ・・・、簡単に済むと思ったらやたら厄介な相手だな。」
???「よう、嬢ちゃん。」
シルファー「あ?・・・お、お前!」
シルファー「グレイトドラゴン!」
ドラゴン「さっきは効いたぜ嬢ちゃん。あのヤローに手こずってるみてえだな。」
シルファー「そ、そうだけど。」
ドラゴン「確かに普通にやりあってちゃ消耗するだけさ。だがな、手がないってわけじゃねぇぜ。」
シルファー「え!なにそれ!?」
ドラゴン「アイツが魔力を一番使う瞬間を狙うのさ。」
シルファー「一番使う・・・?」
ドラゴン「ああ。それこそまさにあの復活の瞬間だ。たしかに復活は厄介だが、少し時間がかかる上に、その瞬間アイツのなかで大量の魔力が動き回る。」
ドラゴン「そしてその魔力が一点に集まるのが・・・」
ドラゴン「アイツの腹だ。」
シルファー「腹・・・。」
ドラゴン「そこを狙ってアイツの魔力を根絶やしにしてぶちのめせ。いいか?時間があるとはいえ数秒だ。わずかな時間でわずかな一点を狙え。できるかい?」
シルファー「できるかどうかじゃないさ。」
ドラゴン(たいしたやつだ・・・。)
シルファー「でもどうしてそんなアドバイスを?」
ドラゴン「さあな。だが魔物も悪いやつばかりじゃねえってな。」
シルファー「そこだけは真実か。とにかくありがとう!やってみるわ!」
ドラゴン「フッ。協力ってのも悪いもんじゃねえぜ。なあ、竜神さまよ。」
【おやおや、懲りないですねえ。】
【まだ諦めがつきませんか。】
シルファー「諦めなんかつくかよ。だから今ここに立ってられるんだ。数多の世界を越えてな!」
つづく